2002-07-01から1ヶ月間の記事一覧

長谷川宏「丸山真男をどう読むか」

講談社現代新書 2001年5月20日初版 丸山真男は知的世界の住人であった。知的世界においてならば自分と異質な人間とも<普遍的>な対応ができたひとであった。 一方、丸山真男は終生、軍隊体験に違和感を持ち続けた。そこにおける自分と異質な人間とは…

新野哲也 「大人になるための思想入門]

新潮選書 2002年 7月20日初版 本屋で偶然みつけた。著者についてはまったく知るところがないが、西部邁の友達でもあるらしい。なんとなくそんな感じのするところもある本である。思想入門というタイトルになっているが、どちらかというと、思想入門と…

橋本治「ああでもなくこうでもなく3 「日本が変ってゆく」の論」

マドラ出版2002年5月10日初版 橋本治が「広告時評」に連載している時評集の第3巻。 橋本は「村のはずれでちっぽけな自分の田畑を耕している自営農」であり、終わってしまった20世紀は「共に暮らしてはいたけれども、もう死んでしまった他人」であ…