2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧
[幻冬社 2005年3月25日初版] 「高慢と偏見」のあとでこれを読むというのも・・・。 今年の最初の方に、村上龍の「最後の家族」にかんして、ちょっと小説家としての村上龍は危ないところに来ているのではないか、などと書いたように思うが、失礼しまし…
[ちくま文庫 中野康司訳 2003年初版] これを読んだのも、ライル→ウッドハウス・オースティンの流れの一環。今まで何回も挫折していたのだが、ついに初めて読破できた。それについては中野康司氏の訳が大きい。再度挑戦してみようかと思って、アマゾンで…
[国書刊行会 2005年2月10日初版] イギリスに生まれ、アメリカに帰化したユーモア小説作家であるウッドハウスの有名なジーヴス・シリーズの一冊である。 なんでこんな本を読んでいるのかというと、「ジレンマ」を読んで面白かったので、ライルの主著と…
昔々20〜30ページほどで放り出したままになっていたものをついに通読した。これで漱石は4作目。「坊ちやん」「こころ」「虞美人草」「我輩・・・」。次は「坊ちやん」を再読することにしよう。 感想1:漱石は大文章家である。感想2:漱石は法螺話を紡…
[哲学書房 1987年6月20日初版] このだいぶ古い本は父の書斎を整理していたらでてきたものである。最近、認知科学の本を読んでいると、ときどきこの本の名前がでてくる。それで読んでみた。読んでみると最初の部分、特に模型の絵の部分には見覚えがあ…
[朝日出版社 2004年10月25日初版] 若手の脳研究者である池谷氏が中高生を対象に脳について講義をしたもの。おそらくそういう本の性質から、まだ議論の余地があるところを断定的に確定しているように述べている部分があるのだろうと思うが、脳研究の…
なんで今頃これを読んだのかというと、内田樹の「おじさん的思考」の中の「「大人」になること−−漱石の場合」と吉本隆明の「夏目漱石を読む」の「虞美人草」のどちらにおいても、宗近くんの大演説の場面が引用されていて、興味を惹かれたからである。 という…
[学陽書房 2005年2月22日初版] これがあの戦闘的といわれた上野千鶴子の本かと思うほど(というほど上野氏の本を読んでいるわけではないが)おとなしい本である。声高に自分の意見を述べるのではなく、データをして語らしめるという社会学の本来の姿…
[岩波科学ライブラリー12 1994年5月23日初版] ギブソンによるアフォーダンス理論を紹介した本。これも山本貴光らの「心脳問題」で知った。100ページほどの小冊子であるが、内容は濃い。 アフォーダンス理論は1960年代にギブソンによって完成…
[中公新書 1996年10月25日初版] 下條氏の本を読むのは三冊目。実に興味深い本。もう10年位前に出た本であるのに全然知らなかった。そういう本がたくさんあるのだろうなと思う。 著者は、現代生物科学のセントラル・ドグマは「DNA→RAN→タンパ…