2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

仲正昌樹「思想の死相 知の巨人は死をどう見つめていたのか」

双風舎 2007年8月 駄洒落みたいなあまり趣味のよくないタイトルだと思うけれでも、著者の案ではなく版元の編集者の発案なのだそうである。仲正氏が前に出した「デリダの遺言」という本があり、その副題が「『生き生き』とした言葉を語る死者たちへ」と…

上野千鶴子「おひとりさまの老後」

法研 2007年7月 なんだか最近の上野氏は介護や老後の専門家になりつつあるようである。この前とりあげた「老いる準備」( id:jmiyaza:20050306 )もそうであった。それでも本書はフェミニスト上野氏の著である。「あとがき」に「なに、男はどうすればい…

今日買った本

仲正昌樹「思想の死相」 双風舎 2007年8月 上野千鶴子「おひとりさまの老後」 法研 2007年7月

谷川俊太郎「質問箱」

ほぼ日ブックス 2007年8月 糸井重里のwebsiteの「ほぼ日刊イトイ新聞」での谷川俊太郎への質問と答えを収載したもの。なんだか少し安直につくられた本だなあという気がした。64の質問とその答えがおさめられているのだが、質問も概して短いし…

今日買った本

谷川俊太郎「質問箱」 ほぼ日ブックス 2007年8月 P・G・ウッドハウス「マリナー氏の冒険譚」 文藝春秋 2007年7月

R・ドーキンス「神は妄想である 宗教との決別」

早川書房 2007年5月 普段は本についてくる帯は読みにくいので捨ててしまうのだが、この本のはそのコピーがあまりに面白いのでとってある。「あのドーキンスがなぜここまでむきになるのか?」というのである。このコピーが売り上げに貢献するのかどうか…

丹生谷貴志「スカー・フェイス」

「ユリイカ」2006年10月号「特集 吉田健一」 去年の「ユリイカ」の10月号「特集 吉田健一」は発売当時には気がつかずにいて、数ヶ月して知ったときにはもう書店にはなかった。今回、吉田の未収載のエッセイをおさめた「ロンドンの味」(講談社文芸文…

今日買った本

吉田健一「ロンドンの味 吉田健一未収録エッセイ」 講談社学芸文庫 2007年7月 「ユリイカ」 2006年10月号 特集「吉田健一」 東浩紀「情報環境論集 東浩紀コレクションL」 講談社 2007年8月

丸谷才一「近代といふ言葉をめぐって」

「文學界」 2007年9月号 「文學界」今月号の「特集」吉田健一の世界>の中の短い論である(8ページくらい)。そこで丸谷氏がいっているのは以下のようなことである。吉田氏の「英国の近代文学」はすばらしい本だけれども、そこで吉田氏がいっている《近…

中井久夫「こんなとき私はどうしてきたか」

医学書院 2007年5月 「ケアをひらく」という主として看護師さんを対象としたシリーズの一冊であるので、一般の書店にはあまりおいていない本であるかもしれない。精神科医である中井氏が主として看護師さんを相手に話した講演の記録である。精神疾患な…