2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

今日入手した本

中井久夫「臨床瑣談 続」 みすず書房 2009年7月 丸山ワクチンについて書いて話題になった「臨床瑣談」の続編。今回は認知症などを論じる。臨床瑣談 続作者: 中井久夫出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2009/07/23メディア: 単行本購入: 2人 クリック:…

村上春樹「若い読者のための短編小説案内」

文藝春秋 1997年10月 村上氏の「1Q84」を読んで、感想めいたものを少し書いたが、何だか書ききれていないという、すっきりしないものが残った。 「1Q84」という小説の問題はよくも悪くも物語の部分にあり、それがこの小説の評価に深くかかわっ…

今日入手した本

村上春樹「1Q84」をどう読むか 河出書房新社 2009年7月 こういう本が出るんだなあ そして買うひともいる(笑)。だがぱらぱらみた感じではいくつか面白い論もありそう。村上春樹『1Q84』をどう読むか作者: 河出書房新社編集部出版社/メーカー: 河出書…

N・N・タレブ「ブラック・スワン」

ダイヤモンド社2009年6月 前に同じ著者の「まぐれ」を読んで id:jmiyaza:20081012 大変面白かったので読んで見た。印象としては「まぐれ」のほうがずっと理解しやすい本であった。著者は現職のトレーダーであり、前著では、話題が主として投資の世界に…

今日入手した本

E・トッド「デモクラシー以後」 藤原書店 2009年6月 「帝国以後」のトッドの最新(翻訳)著である。どうももっぱらフランスの政治について論じているものらしいが・・。デモクラシー以後 〔協調的「保護主義」の提唱〕作者: エマニュエルトッド,石崎晴…

今日入手した本

柴田元幸「代表質問」 新書館 2009年7月 村上春樹と内田樹両氏への質問が面白そうなので代表質問 16のインタビュー作者: 柴田元幸出版社/メーカー: 新書館発売日: 2009/06/19メディア: 単行本 クリック: 25回この商品を含むブログ (20件) を見る 大塚英…

坪内祐三 福田和也「無礼講」

扶桑社 2009年 6月 両氏が、安い食べ物屋や飲み屋で飲みながらしゃべりあったことを記録したという本である。最近の出版不況を反映した本というような気もする。 坪内氏はなんだか今一つ胆力がないというような感じのひとで、昔、福田恆存にいかれたひ…

竹内薫 「バカヤロー経済学」

晋遊舎新書 2009年 5月 このようなタイトルではあるが、内容は「バカヤロー日本政治」あるいは「バカヤロー官僚支配」である。著者の竹内氏は理科系の人で、ホーガンの「科学の終焉」「続・科学の終焉」の翻訳者として知っていた。経済学の素人として、…

今日入手した本

橋本治「院政の日本人 双調平家物語ノート2」 講談社 2009年6月 「権力の日本人」の続編。律令制度研究の続きである。橋本氏によれば、日本は明治においてほとんど有名無実となっていた律令制度を復活させた。だから平安から鎌倉の時代を論じている「…

平川克美「経済成長という病 退化に生きる、我ら」

講談社現代新書 2009年4月」 平川氏はかつて内田樹氏と翻訳会社を設立、今はシリコンバレーと日本でヴェンチャー的な会社を経営しているひとである。 リーマン・ショック以来の世界状況をふまえて、経済成長が本当にわれわれが今後もめざすべき道なのだ…

今日入手した本

竹内薫 「バカヤロー経済学」 晋遊舎新書 2009年5月 どうも「バカヤロー」というタイトルの本が好きみたいでバカヤロー経済学 (晋遊舎新書 5)作者: 竹内薫出版社/メーカー: 晋遊舎発売日: 2009/05/12メディア: 新書購入: 7人 クリック: 149回この商品を…

水村美苗「日本語が亡びるとき」

筑摩書房 2008年10月 水村氏の本を読むのははじめてである。前に岩井克人氏の「資本主義を語る」を読んだとき、最後のほうの対談で、岩井氏の対談相手として水村氏がでてきた。なんだか変に親しげな会話ぶりで、何だこれは?と思ったのだが、あとから…