2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

小室直樹「日本人のための宗教原論」

徳間書店 2000年6月 小室直樹氏は“文明開化の人”だと思う。変な言いかたかもしれないが、学問の神髄は西洋にあるので、学問を志すものは徹底的に西洋に、それも一流の西洋に学ばなくてはいけないとする人とでもいうような意味である。 だから経済学でい…

今日入手した本

針の上で天使は何人踊れるか―幻想と理性の中世・ルネサンス作者: ダレンオルドリッジ,Darren Oldridge,池上俊一,寺尾まち子出版社/メーカー: 柏書房発売日: 2007/07/01メディア: 単行本 クリック: 14回この商品を含むブログ (11件) を見る 魔女とかいった話…

橋本治「宗教なんかこわくない!」

まどら出版 1995年7月 「1Q84」について、村上春樹氏は読売新聞のインタヴューなどで、オウム真理教事件がその執筆の出発点となったといっている。「ごく普通の、犯罪者性人格でもない人間がいろんな流れのままに重い罪を犯し、気がついたときには…

今日入手した本

夕暮れをすぎて (文春文庫)作者: スティーヴンキング,Stephen King,白石朗出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/09/04メディア: ペーパーバック購入: 9人 クリック: 74回この商品を含むブログ (26件) を見る S・キングの最新短編集。二分冊で刊行されるそ…

C・ギンズブルグ「糸と痕跡」

みすず書房2008年 本書および著者の名前を知ったのは、少し前の朝日か毎日の新聞の書評で富山太佳夫氏が紹介しているのを見てであったと思う。富山氏の名前を知ったのはたしかウォーの「大転落」の翻訳者としてだと思うが、その解説が面白く、またその後…

今日入手した本

チーズとうじ虫―16世紀の一粉挽屋の世界像作者: カルロギンズブルク,Carlo Ginzburg,杉山光信出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1995/07メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (5件) を見る 今、ギンズブルグの「糸と痕跡」を読んでいて、こ…

今日入手した本

「もういちど読む 山川 世界史」 山川出版社 2009年8月 山川出版社から出版されていた教科書「世界の歴史(改訂版)」を一般読者むけに、記述をあらため、いくつかのコラムを追加したもの。わたくしが高校のときに用いた教科書がどこのものであったかは…

R・W・スクリブナー C・S・ディクソン「ドイツ宗教改革」

岩波書店 2009年2月 門外漢であるわたくしからみると、キリスト教はカトリックとプロテスタントである。ロシア正教というのがあることは知っているが、なんだかよくわからないのでドストエフスキーのことだと思っている。それならカトリックは何かとい…