2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

今日入手した本

須賀敦子と9人のレリギオ―カトリシズムと昭和の精神史 (日外選書Fontana)作者: 神谷光信出版社/メーカー: 日外アソシエーツ発売日: 2007/11/01メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (5件) を見る どうも須賀敦子のカトリック信仰というのがよ…

今日入手した本

ヒューム 道徳・政治・文学論集[完訳版]作者: デイヴィッド・ヒューム,田中敏弘出版社/メーカー: 名古屋大学出版会発売日: 2011/07/10メディア: 単行本 クリック: 13回この商品を含むブログ (11件) を見る 先日の毎日新聞の読書欄で紹介されていた。ヒュー…

今日入手した本

黒の過程作者: マルグリット・ユルスナール,岩崎力出版社/メーカー: 白水社発売日: 2008/12/16メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (10件) を見る追悼のしおり (世界の迷路?)作者: マルグリットユルスナール,岩崎力出版社/メーカー…

須賀敦子「トリエステの坂」in 「須賀敦子全集2」、「ユルスナールの靴」in 「須賀敦子全集3」

イタリアには3泊4日しか滞在したことがない。だいぶ以前、もう20年位前にドイツでの学会の後、たしかミラノへ飛び、そこで一泊し、翌日ヴェネチァにゆき、その後アンコーナという港町にいって、そこから当時のユーゴスラビアのドゥブロヴニクへ船でわた…

須賀敦子「コルシア書店の仲間たち」in 「須賀敦子全集1」

須賀氏の経歴をネットなどで見ると、1929年の生まれで、そうだとすると終戦時には16歳である。聖心女子大で学んだ後、慶應義塾大の修士課程に進学するが、中退して、フランスの神学に関心をもちパリ大学に留学するが、パリの雰囲気に合わず、イタリア…

今日入手した本。

須賀敦子全集〈第3巻〉 (河出文庫)作者: 須賀敦子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2007/11/02メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 4回この商品を含むブログ (21件) を見る須賀敦子全集〈第4巻〉 (河出文庫)作者: 須賀敦子出版社/メーカー: 河出書房新社…

須賀敦子「ミラノ 霧の風景」

白水Uブックス 2001年 今調べてみたら須賀氏の本は、河出書房新社の「須賀敦子全集 第1巻」、全集を文庫化した河出文庫版の全集の第1巻と第2巻、白水Uブックスの「ミラノ 霧の風景」をもっていた。ひどい話で、「ミラノ 霧の風景」については3つの…

入院日記(5)6日目・退院

本日は特に書くことがない。ただ退院しただけという感じ。入院していたので一応、手術痕を診てもらうことはしたが、昨日退院でもいいとされていたわけだから、絶対にしなくてはいけなかったことというわけではない。 この手術としては随分と経過がいいほうら…

入院日記 (4) 5日目

とても経過がいいので明日退院することになった。本当は今日でもいいのだが、荷物もあるので明日にしてもらった。休日の退院というのは病院からは歓迎されないのだが(勤務者が少ないので)、そういうわがままが許されるのが、病院勤務者の特権である。 そう…

入院日記(3) 四日目

だいぶ落ちつたのですこし長い文章も打てるようになった。 手術の前日に入院し、翌日手術で今日が手術後2日目なのだが、どうも手術の日というのが現実感がなくて、何となく、まだ入院後3日のような気がする。 入院した日は暇で、あまりすることがない感じで…

入院日記 (2)三日目

無事終了。今朝痛み止めを使ったあとは使用せず。胆石に手術は案外と楽なものなのかなと感じている。アメリカの病院なら今日退院かも。手術の日のよるは長い。二時間おきに血圧をはかりにくるし、点滴をみにくるしで、うつらうつらするうちに朝。目がさめる…

入院日記 (1)初日

胆石の手術後のため本日より入院。 あす手術だが入院日は暇である。 それで慣れないi-PODでの入力で書いている。 さすがに明日の手術後は書けないと思う。 生まれてはじめての入院の印象をこれからぼちぼちと書いてみる。 次は可能なら、明後日。無理かな?

J・ル・ゴフ「子どもたちに語るヨーロッパ史」

ちくま学芸文庫 2009年 アナール派の中世史家が語る一筆書きのヨーロッパ史である。この本には「子どもたちに語るヨーロッパ」と子どもたちに語る中世の二つが収められているが、断然「子どもたちに語るヨーロッパ」が面白い。それで、文庫本で150ペ…

T・イーグルトン「詩をどう読むか」(5)

実は以下に書くことはイーグルトンとはあまり関係がない。イーグルトンは英語の詩について書いているので、それならば日本語の詩では、ということを見てみようというだけである。とりあげてみるのは、大岡信の「悲しむとき」。 最初の2連は以下。 子どもの…

T・イーグルトン「詩をどう読むか」(4)

今まで書いてきたことは、いささかイーグルトンの説を色眼鏡をかけて見ているかもしれない。イーグルトンがいう個別の作に具体的に当たるをいう作業をみていこう。例として、フロストというひとの「冬の夜、森のそばに足をとめて」(Stopping by Woods on a …

今日入手した本

七つの夜 (岩波文庫)作者: J.L.ボルヘス,野谷文昭出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/05/18メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 9回この商品を含むブログ (23件) を見る 「詩という仕事について」が面白かったので買ってきた。同じく連続講演の記録のよ…

今日入手した本

子どもたちに語るヨーロッパ史 (ちくま学芸文庫)作者: ジャックル・ゴフ,Jacques Le Goff,前田耕作,川崎万里出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/09/09メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (26件) を見る たまたま見つけた本。著…

今日入手した本

詩という仕事について (岩波文庫)作者: J.L.ボルヘス,鼓直出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/06/17メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 20回この商品を含むブログ (15件) を見る 偶然本屋でみつけた。最近岩波文庫におさめられたばかりらしい。ボルヘス…

今日入手した本

読書清遊 富士川英郎随筆選 (講談社文芸文庫)作者: 富士川英郎,高橋英夫出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/06/15メディア: 文庫 クリック: 10回この商品を含むブログ (7件) を見る とても恥ずかしいことながら、富士川英郎氏と富士川義之氏を同じ人だと思…

T・イーグルトン「詩をどう読むか」(3)

しかし、このイーグルトンの本は詩についての本なのであった。 この本で知らなかった英詩を随分と教えてもらい、その点でも本書を読んでよかったのだが、この本は英語でかかれた本であり(ダンテの「神曲」などもとりあげられてはいるが、それも英語訳で示さ…

アゴタ・クリストフ「悪童日記」

数日前の新聞にアゴタ・クリストフの死が報じられていた。クリストフの「悪童日記」が日本で翻訳出版されたのは1991年らしい。出版されてかた評判になるまでは少しかかったらしいが、翌年くらいにはその評判がわたくしの耳にもはいっていた。だが、東欧…

T・イーグルトン「詩をどう読むか」(2)

「文学の楽しみ」で吉田健一はこのように書く。 リイヴィスは、現代文明は機械的で俗なもので、文学を文学として見る時に、そこに現代人の救いがあるという説らしい。リチャアズは、文学に接するのが人類にとって貴重な経験であることは、何れは科学が証明す…

T・イーグルトン「詩をどう読むか」(1)

岩波書店 2011年7月 原題は How to Read a Poem であって、「一篇の詩の読み方」である。詩という抽象的なものを論じるのではなく、一つ一つの詩を丹念に読んでいくことをしようというわけである。イーグルトンはいう。今、文学を専攻している学生でも…