2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

北岡伸一「官僚制としての日本陸軍」

筑摩書房 2012年9月 序章「予備的考察」 第1章「政治と軍事の病理学」 第2章「志那課官僚の役割」 第3章「陸軍派閥対立(1932―35)の再検討 第4章「宇垣一成の15年戦争批判」の5章からなる。序章は書き下ろしであるが、第1章が1991年…

今日入手した雑誌

考える人 2012年 11月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/10/04メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (8件) を見る 第11回小林秀雄賞決定発表というのがあって、小澤征爾と村上春樹の『小澤征爾さんと、音楽について話を…

今日入手した本

松丸本舗主義 奇蹟の本屋、3年間の挑戦。作者: 松岡正剛出版社/メーカー: 青幻舎発売日: 2012/10/05メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 42回この商品を含むブログ (23件) を見る 今わたくしには4ヶ所勤務先があり、その一つが東京駅の北…

その16 丸谷才一氏(その2)

昨日「丸谷氏は日本の文学をそれが良い方向にか悪い方向にかはまだわからないにしろ変えたひとだったのだと思う」と書いたがそれについてうまく展開できていなかったように感じるので少し補足してみる。 いい方向に変えた部分も悪い方向に変えた部分もあると…

その15 丸谷才一氏

学会で東京を離れていて新聞も読まずにいて、丸谷氏の死を今知ったところである。 丸谷氏は日本の文学をそれが良い方向にか悪い方向にかはまだわからないにしろ変えたひとだったのだと思う。たとえば石川淳の小説にしろ吉田健一の批評にしろ少数の熱心なファ…

今日入手した本

官僚制としての日本陸軍作者: 北岡伸一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2012/09/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログを見る 片山杜秀氏の「未完のファシズム」を読んで以来、第一次世界大戦から第二次世界大戦かけての歴史、特に軍のか…

N・モンサラット「非情の海」

至誠堂 1992年 この本は東京駅の丸善に特設されていた松岡正剛氏選による本棚が9月一杯で終了するというので、その前にと思って見にいって、そこで見つけた。吉田健一訳というのでなければ買わなかったであろう本である。 第二次世界大戦でアメリカから…