2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

中村光夫「戦争まで」

昭和46年集英社刊。浅黄色?の布の装丁で、表表紙に「戦争まで 中村光夫」と書いた紙が張ってある。箱入り。装丁は岡鹿之助。 この本は1942年、51年、60年の3回刊行されていて、この1971年刊は決定版ということらしい。「あとがき」に「ここ…

今日入手した本

酒肴酒 (光文社文庫)作者: 吉田健一出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/02/09メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 34回この商品を含むブログ (39件) を見る 巻末に「本書は、一九七四年に番町書房から刊行された書籍を一九八五年に小社から文庫化した『酒肴…

その11 チェロ2

インターネットで検索していたら、自宅の近くにヴァイオリンとチェロの教室があることがわかったので、今日おためし体験レッスンにいった。弓の持ち方とかもっと厳しくいわれるのかと思ったら、その辺りは(今のところは?)アバウトで、肩の力を抜くとか、…

今日入手した本

バラントレーの若殿 (岩波文庫)作者: スティーヴンスン,Robert Louis Stevenson,海保眞夫出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1996/04/16メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る これを読んでみようとおもったのは丸谷才一氏の「快楽としての読書 海…

その10 充実した?一日

先週と今週は連休の影響で外来が大変だったので、いささかくたびれたので、少し寝坊。朝食べたあと、チェロの弓の持ち方研究。読む本読む本みな違うことが書いてある。やはり習わないとどうにもならないのかもしれない。 遅い昼の後、朝日カルチャーセンター…

今日入手した本

倉橋由美子 (精選女性随筆集)作者: 倉橋由美子,小池真理子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/04/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る 倉橋由美子の本が2冊続くが、いずれも偶然本屋でみつけたもの。 「精選女性随筆集」という全12…

今日入手した本

完本 酔郷譚 (河出文庫)作者: 倉橋由美子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/05/08メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (12件) を見る 完本とあるのは既刊の「よもつひらさか往還」と「酔郷譚」を併せて一冊の文庫としたということら…

今日入手した本

快楽としての読書 海外篇 (ちくま文庫)作者: 丸谷才一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2012/05/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 3回この商品を含むブログ (14件) を見る こういう本をよむと本当に自分は本を読んでいないことを痛感する。百冊以上の本…

その9 チェロ

チェロを買った。 10年くらい前サイレントチェロというのを買おうかと思ったことがあったが、結局買わなかった。 今回、管理職引退記念というわけではないのだが、何となく買ってしまった。今更習おうという気もないので、旋律を弾けるとこまではいけず、…

新潮社版「小林秀雄全集」

昭和42年(1967年)ごろ刊行の全12巻で刊行された全集。編輯 大岡昇平 中村光夫 江藤淳。 全集ではあるが、今みてみたら1・2・3・4・8・9・11巻だけしか持っていなかった。なんでこんな巻だけ買うことになったのか覚えていない。第一巻の定…

今日入手した本

青春の終焉 (講談社学術文庫)作者: 三浦雅士出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/04/11メディア: 文庫この商品を含むブログ (5件) を見る この本はすでに持っていて、10年前、このブログの前身のHPで長々とした感想を書いているid:jmiyaza:20020105。今…

その8 八日間の休み

今日で連続8日の休みが終わりである。今までは夏休みがこのくらいの長さで、しかし夏休みというと何かしなくてはいけないような気がして、中途でどこかに出かけたりすると、あとは前後に数日の休みがあるだけとなる。今回の連休は自分がとった休みではなく…

青山拓央「分析哲学講義」(2)

昨日、とりあえず「講義1」の部分だけ感想を書いたが、その残りの部分について。 なんとか最後まで読んだが、感想はわたくしは哲学というものに縁無き衆生であるのだなあというものである。 本書では「哲学する」という言葉がかなり頻回にでてくる。「はじ…

今日入手した本

分析哲学講義 (ちくま新書)作者: 青山拓央出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2012/02/01メディア: 新書購入: 14人 クリック: 159回この商品を含むブログ (37件) を見る 著者はまったくしらないひとで、偶然本屋でみつけたもの。 わたくしは哲学音痴で、基本…

渡辺京二「細部にやどる夢」(3)ユゴー・ゾラ・ディケンズ

「世界文学再訪」にはシュティフターというきいたことのない人の「晩夏」、ホーソンの「緋文字」、ディケンズいろいろ、ユゴー「九十三年」、ゾラいろいろが論じられている。 中学生くらいの時に、ゾラの「居酒屋」と「ナナ」は読んだと思うのだが、何も覚え…

渡辺京二「細部にやどる夢」(2)ツルゲーネフ

昨日の記事を書いた後、「そんなもの読んでいないものね」ということでスキップしていた「トゥルゲーネフ今昔」を何気なく読み出したら、面白くてそのまま読んでしまった。35ページほどの本書のなかでは長いほうの文である。 「戦前ひろく読まれていて、今…

渡辺京二「細部にやどる夢」

石風社 2011年12月 渡辺氏の名前をはじめて知ったのはたぶんもう10年以上も前のことで、新聞の読書欄のどこかで、どなたかであったかはもう忘れてしまったが、在野の碩学として氏の名前を紹介している記事を見たときであると思う。それで読んでみた…