2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

池田信夫「「空気」の構造」(2)

池田氏の子供のころは「日本は資源のない貧しい国」と教わったという。わたくしの小学校時代の思い出として、放課後映画をみさせられることがあり、なかに、当時の南極観測の記録映画があった。日本の観測船(宗谷丸?)が氷に閉じこめられてしまい、それを…

今日入手した本

日本はなぜ敗れるのか 敗因21ヵ条 (角川oneテーマ21)作者: 山本七平出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2012/10/01メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 最近、小室直樹さんについての本を読んだりして山本氏のことを思い出したのと、な…

今日入手した本。

小室直樹の世界―社会科学の復興をめざして作者: 宮台真司,盛山和夫,志田基与師,今田高俊,山田昌弘,大澤真幸,伊藤真,副島隆彦,渡部恒三,関口慶太,村上篤直,橋爪大三郎出版社/メーカー: ミネルヴァ書房発売日: 2013/10/25メディア: 単行本この商品を含むブログ…

池田信夫「「空気」の構造」

白水社 2013年 池田氏はネット言論の世界での有名人ということらしい。以前、ハイエクについての本をとりあげたことがある。 本書はいままでに書かれてきた多くの日本人論のなかから、池田氏の問題意識にそって、主として日本人の意志決定の問題を論じて…

今日入手した本

丸谷才一全集 第九巻 夏目漱石と近代文学作者: 丸谷才一出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2013/11/19メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る もうすでに全集は刊行されはじめていたらしいが、知らなかった。これは第二回配本。「文藝春秋九十周…

S・ムカジー「病の皇帝「がん」に挑む」(1)

早川書房 2013年8月 購入したときの覚え書きに「近藤誠さんと正反対の立場の本であろう」というようなことを書いたが、まったく間違いではないにしても、かなり違っていた。若手の腫瘍内科医が書いているということだったので、確かに以前は抗がん剤の…

堀井憲一郎「やさしさをまとった殲滅の時代」

講談社現代新書 2013年10月 ちょっと意味不明のタイトルだが、00年代が大きな変動の時代であったにもかかわらず、大きな変動には通常ともなうはずの暴力性が表面的には見えにくい、力を感じさせない暴力による「やさしさをまとった殲滅」の時代であ…

今日入手した本

病の皇帝「がん」に挑む ― 人類4000年の苦闘 上作者: シッダールタ・ムカジー,田中文出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/08/23メディア: 単行本この商品を含むブログ (15件) を見る 新聞の書評で紹介されていた本。おそらく近藤誠氏の対極に位置する本。…

堀井憲一郎「江戸の気分」(2)

最近、堀井氏の本をいくつか読んでいて、なんとなく以下のようなことを考えた。多くのひとがとっくに指摘していることなのであろうと思うが、自分のためのまとめとして書いてみる。 明治維新で日本は西洋を受け入れたわけだけれど、それはそうしないと日本が…