2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

記事千回

気がついてみたら、ブログの記録によれば、記事を書いた回数が千回を超えていた。1年半前くらいに、その前のホームページの開始から10年をこえた。塵がつもって塵の山ができてきているのかもしれない。 ここの記事の前半の5年分くらいは以前つくっていた…

D・カーネマン「ファスト&スロー」(12)第25章〜28章

25章からは、第4部「選択」に入り、行動経済学と直接かかわる話題になってくる。実際の人間(ここでの言い方では「ヒューマン」)は近代経済学が仮定する「経済人」(本書のいいかたでのエコン)とはまったく異なる行動をするという話である。 以前、小室…

今日入手した本

現代精神医学批判作者: 計見一雄出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2012/11/23メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (10件) を見る 計見氏の本は「脳と人間」が面白かった。レイコフらの「肉中の哲学」はかなりエクセントリックな翻訳…

今日入手した本

自選 谷川俊太郎詩集 (岩波文庫)作者: 谷川俊太郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/01/16メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (19件) を見る 谷川俊太郎の自選詩集。山田馨というひとが解説を書いている。それを読むと、谷川氏…

歴史法則主義

今週号の「週刊文春」の宮崎哲弥氏の「時々砲弾」の「歴史の概念について」というコラムで、氏はロシアのウラル山脈への隕石の落下を枕に、巨大な隕石の落下が地球の生態系を更新してきたことを述べ(中生代の恐竜の絶滅など)、そうであるなら人間の歴史も…

今日入手した本

ご遺体 (光文社古典新訳文庫)作者: イーヴリンウォー,Evelyn Waugh,小林章夫出版社/メーカー: 光文社発売日: 2013/03/12メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (13件) を見る E・ウォーの中編小説。吉田誠一氏が「囁きの霊園」という題で訳して…

今日入手した本

立花隆「立花隆の書棚」 中央公論社 2013年3月立花隆の書棚作者: 立花隆,薈田純一出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2013/03/08メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (14件) を見る 大分以前、立花氏の本がもっと売れていたころだと…

山口昌男さん

山口昌男氏がなくなったらしい。氏を「さん」と呼ぶような関係ではまったくないが、わたくしが中学でか高校でか氏に日本史を習ったことがあるということでそう書かせてもらう。 氏がまだ無名の時代で、その授業の内容もまったく覚えていないのだが、白土三平…

今日入手した本

おどろきの中国 (講談社現代新書)作者: 橋爪大三郎,大澤真幸,宮台真司出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/02/15メディア: Kindle版 クリック: 1回この商品を含むブログ (11件) を見る わたくしの中国についての見方(偏見?)は、ごく限られた数の本からえ…

新聞の社説

今週号の「週刊文春」の宮崎哲哉氏の「時々砲弾」にこんなことが書いてあった。新聞の社説が世論に直接影響することを期待できないことはさすがの新聞社も認めるようになってきているのだそうである。しかし、その社説はテレビのコメンテーターには大きな影…

今日入手した本

昨日までの世界(上)―文明の源流と人類の未来作者: ジャレド・ダイアモンド,倉骨彰出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2013/02/26メディア: ハードカバー購入: 5人 クリック: 46回この商品を含むブログ (35件) を見る 「現代文明社会」を少し前のニ…

D・カーネマン「ファスト&スロー」(11)第24章「資本主義の原動力」

われわれは世界を実際より安全で親切な場所であると考え、自分は将来を適切に予想をできると過信している。われわれは一般的に楽観的であるが、並外れて楽観的な人間がいる。そういう人間が発明家、起業家、政治家、軍の指導者になる。行動をおこすときは楽…

D・カーネマン「ファスト&スロー」(10)第23章「外部情報に基づくアプローチ」

カーネマンは若い頃、判断と意志決定を高校生に教えるためのカリキュラム作成と教科書づくりにかかわったことがある。そのためのチームを作成し、毎週金曜の午後に集まった。一年たった時点で、カーネマンはチームの人たちにあと何年で教科書は完成すると思…