2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

L・クラウス「宇宙が始まる前には何があったのか?」(2)「A Universe from nothing Why there is something rather than nothing 」

「A Universe from Nothing」というのが原著のタイトルで「 Why there is something rather than nothing」というのが副題。著者のクラウスは「なぜ何もないのではなく、何かがあるのか」というのは「2千年以上にわたり、神学者、哲学者、自然哲学者、さら…

L・クラウス「宇宙が始まる前には何があったのか?」(1)「ペーパーバック版へのまえがき」と「はじめに」と「ドーキンスによるあとがき」と「訳者青木薫氏の解説」

文藝春秋2013年11月 こういう量子力学と宇宙論を論じた本を論じる能力をわたくしはまったく欠いている。高校一年までは文学部志望だったが、高一の夏にどうも日本の文学の現状は問題がありそうと思うことがあり、それで医学のほうにいくことに決めた人…

今日入手した本

英国の青年 吉田健一未収録エッセイ (講談社文芸文庫)作者: 吉田健一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/05/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る 講談社文芸文庫での吉田健一未収録エッセイの3冊目。編者の島内さんというかたが非常な熱意…

今日入手した本

日本の企業統治と雇用制度のゆくえ―ハイブリッド組織の可能性作者: 宮本光晴出版社/メーカー: ナカニシヤ出版発売日: 2014/04メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 新聞の書評で知った本。宮本氏の本は大分以前に「日本型システムの深淵」を読…

山本勲 黒田祥子「労働時間の経済分析」

日本経済新聞出版社 2014年4月 わたくしが産業医をしていることから読んだもので、そのため長時間労働の健康にあたえる影響という部分を中心に読んだ。したがって、必ずしも全体の論点に目配りしているわけではない。 産業医のかなり大きな仕事に「長時…

今日入手した本

アメリカ的、イギリス的 (河出ブックス)作者: テリーイーグルトン,大橋洋一,吉岡範武出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2014/05/13メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (8件) を見る イーグルトンがアメリカの悪口を書いた本だと思う…

小谷野敦「病む女はなぜ村上春樹を読むか」(1)

ベスト新書 2014年5月 この本は普通に書店で購入したのだが、アマゾンで見るとまだ発売予定となっているし、自著をいつも紹介する小谷野氏のブログでもまだアナウンスされていない。本の発行日も5月20日となっている(購入したのは4月末)。村上春…

今日入手した本

論文捏造 (中公新書ラクレ)作者: 村松秀出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2006/09/01メディア: 新書購入: 4人 クリック: 60回この商品を含むブログ (80件) を見る 本書は2006年の初版。入手したのは2014年4月30日の5版。 最近のいろいろな…

 ソーントン不破直子「戸籍の謎と丸谷才一」(終)

本書は終章に「死すべきものの彼方 ― 四季と写真に関する考察 ―」というのがあるが、わたくしの関心をひく話題は特になかった。 この本がわたくしの興味をひいたのは不破氏が文学にかんする学問に従事するひとでありながら、それでもこういう評論的な本(氏…