2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

戸田山和久「哲学入門」(2)

第一章は「意味」と題されている。 それで、「意味とは何か?」といったようなアプローチは間違いで、哲学のやりかたは、このような大きな問いを、そのまま扱うのではなく、まずは問いを小さく分けて具体的にし、それを徹底的に考える。そして、その結果えら…

戸田山和久「哲学入門」(1)

ちくま新書2014年3月 前に「宇宙が始まる前には何があったのか?」の感想で、どうもこの本には理解できないところがあるといったことを書いたところ、この「哲学入門」を読んでみたらというご指摘をいただいた。 それで読んでみたのだが、正直、読むの…

今日入手した本

身体巡礼: ドイツ・オーストリア・チェコ編作者: 養老孟司出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/05/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (11件) を見る 養老さんが「考える人」に連載しているものをまとめたもの。ヨーロッパのお墓などをみてあるく話。…

石川迪夫「考証 福島原子力事故 炉心融解・水素爆発はどう起こったか」(3)

数日前の朝日新聞朝刊に、福島の事故の当時の官房副長官であった福山氏が、住民への避難をきめた過程をかなり正直に語っていた。本書の著者の石川氏は、避難勧告の発令が早すぎた、まだ避難が必要でない時期に早く出しすぎたために不要な混乱を招いたと批判…

今日入手した本

書物の達人 丸谷才一 (集英社新書)作者: 川本三郎,湯川豊,岡野弘彦,鹿島茂,関容子,菅野昭正出版社/メーカー: 集英社発売日: 2014/06/17メディア: 新書この商品を含むブログ (7件) を見る まだよく読んでいないけれども(鹿島茂さんのところのみ読んだ)、丸…

石川迪夫「考証 福島原子力事故 炉心融解・水素爆発はどう起こったか」(2)

東北から関東にかけては、5つの原子力発電所があり、15器の原子炉が2011年3月11日の時点で設置されていた。 青森の東通発電所は津波の被害をうけなかった。あとの女川、福島第一・第二・東海第二は津波の被害を受けた。女川と福島第二では外部送電…

池澤夏樹 個人編集 日本文学全集

今日の朝刊に「池澤夏樹 個人編集 日本文学全集」の宣伝がでていた。すでに刊行された「池澤夏樹 個人編集 世界文学全集」の姉妹版ということらしい。刊行はまだ先の11月。 全30巻で、12巻までが明治以前、13巻から25巻までが明治以降の作家。26…

石川迪夫「考証 福島原子力事故 炉心融解・水素爆発はどう起こったか」(1)

日本電気協会新聞部 2014年3月 著者は原子力とくにその安全対策や廃炉の専門家。現在80歳くらい。すでに現役は引退していて、今度の福島の事故の解明も後進の仕事で、今さら老兵の出る幕ではないと思っていたが、2012年、福島の事故についての米…

今日入手した本

文学は、たとえばこう読む――「解説」する文学II作者: 関川夏央出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2014/05/28メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る 副題に「「解説」する文学2」とある。 前の「「解説」する文学」が面白かったので入手した。…

今日入手した本

プーチンと甦るロシア作者: ミヒャエルシュテュルマー,Michael Stuermer,池田嘉郎出版社/メーカー: 白水社発売日: 2009/08/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 21回この商品を含むブログ (4件) を見る 新聞で紹介されていた本。 冷戦終結後は世界は西欧…