2015-01-10から1日間の記事一覧

長谷川郁夫「吉田健一」(2)第1章「水の都」と清水徹「ふたつの時間のはざまで」(叢書「文化の現在 7「時間を探求する」1981年所収)

第一章の「水の都」は、蝶になる前、まだ蛹の時代の吉田健一をあつかっている。 蛹の時代が論ずるに値するためには、後に立派な蝶になっていることが必要である。名をなした後の吉田氏を認めないひとももちろんいるであろうが、長谷川氏は吉田健一に惚れたひ…