2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

 ドラッカー

最近のアメリカの動向をみていて、ドラッカーの「傍観者の時代」(「ドラッカー わが軌跡」という題でも刊行されている。どちらも上田惇生訳 ダイヤモンド社 前者はドラッカー名著集12、後者は単行本)の最終章「お人好し時代のアメリカ」を思い出した。1…

前原昭二 竹内外史「数学基礎論」 J・ホルト「世界はなぜ「ある」のか?」

数学基礎論 (ちくま学芸文庫)作者: 前原昭二,竹内外史出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2017/01/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る ごく一般でいわれている文系と理系という区分にしたがえば、わたくしは文系の人間であると自分では思って…

J・マーチャント「「病は気から」を科学する」 R・D・レイン「引き裂かれた自己」 池田清彦「進化論の最前線」

J・マーチャント「「病は気から」を科学する」「病は気から」を科学する作者: ジョー・マーチャント,服部由美出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/04/13メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る この手の本はすでに何冊か読んでいる。…

(21)死の影

戦後の日本は死の影が差さなくなった国で・・・ 「日本に就て」におさめられた「命が惜しいことについて」から。 この「日本に就て」は最初昭和32年(1957年)に講談社から刊行され、昭和49年(1974年)に一部内容を変更して講談社から刊行され…

山本七平ライブラリー(7)「ある異常体験者の偏見」の福田和也氏の解説

文藝春秋 1997年 本棚を整理していて奥からでてきた「山本七平ライブラリー」の解説を拾い読みしていてこの巻の福田氏の解説が目についた。 福田氏はいう。欧米から来る日本の社会や文学の研究者には山本七平の著作を読むことを勧める、山本を読まずして…

山本七平「私の中の日本軍 上・下」」文藝春秋 昭和50年11月・12月刊 (二回目のとりあげ)

実はこの本は2年半前くらいにも一度とりあげている。今回、年末に少し本棚の整理をしていたら、この間に新しい本に押しやられて奥のほうに隠れていた本の中から「山本七平ライブラリー」(文芸春秋)がかなり揃いででてきた。全16巻だが、第13巻「日本…

新年、久しぶりに本屋さんにいくと、ついつい本を書ってしまう。ということで以下。 的場昭弘「「革命」再考」 角川新書 2017年1月「革命」再考 資本主義後の世界を想う (角川新書)作者: 的場昭弘出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2017/01/10メディア:…

(20)正月

正月に他のものよりも早く起きて既に出来上がったこのおせちを肴に同じく大晦日の晩から屠蘇散の袋が浸してある酒を飲んでいりる時の気分と言ったらない。それはほのぼのでも染みじみでもなくてただいいものなので、もし一年の計が元旦にあるならばこの気分…