道草

今週の「週刊朝日」の記事

今週の週刊朝日の記事に「医師会が認めない 製薬業界が公開する医者のカネ」というのがあった。なんでも2011年に日本製薬工業協会がつくった「企業活動と医療機関等の関係の透明性ガイドライン」とういうのがあるそうで、製薬会社が医療機関や医師に提供…

本日の朝日新聞の書評欄

今日の朝日新聞の読書欄に、斎藤環氏によるJ・ダイアモンドの「人間の性はなぜ奇妙に進化したのか」の書評がでていた。書評といっても、今良く売れている本をとりあげてなぜそれが売れているのかを考える欄でもあるのだが。 「『銃・病原菌・鉄』のベストセ…

橋爪大三郎氏の本

橋爪大三郎氏の「書評のおしごと」という本をなんとなく読み返していたら、吉本隆明氏を論じた文「吉本隆明はメディアである」にこんなところがあった。「現在、資本制以外の社会システムは事実上存在せず、資本制を上回るどんなプランも提案されていない。…

記事千回

気がついてみたら、ブログの記録によれば、記事を書いた回数が千回を超えていた。1年半前くらいに、その前のホームページの開始から10年をこえた。塵がつもって塵の山ができてきているのかもしれない。 ここの記事の前半の5年分くらいは以前つくっていた…

歴史法則主義

今週号の「週刊文春」の宮崎哲弥氏の「時々砲弾」の「歴史の概念について」というコラムで、氏はロシアのウラル山脈への隕石の落下を枕に、巨大な隕石の落下が地球の生態系を更新してきたことを述べ(中生代の恐竜の絶滅など)、そうであるなら人間の歴史も…

山口昌男さん

山口昌男氏がなくなったらしい。氏を「さん」と呼ぶような関係ではまったくないが、わたくしが中学でか高校でか氏に日本史を習ったことがあるということでそう書かせてもらう。 氏がまだ無名の時代で、その授業の内容もまったく覚えていないのだが、白土三平…

新聞の社説

今週号の「週刊文春」の宮崎哲哉氏の「時々砲弾」にこんなことが書いてあった。新聞の社説が世論に直接影響することを期待できないことはさすがの新聞社も認めるようになってきているのだそうである。しかし、その社説はテレビのコメンテーターには大きな影…

ポメラDM100

キングジム デジタルメモ ポメラ DM100 ブラック出版社/メーカー: キングジム(KINGJIM)発売日: 2011/11/25メディア: オフィス用品購入: 13人 クリック: 923回この商品を含むブログ (56件) を見る 以前にもこのテキスト入力機を使っていたことがあるが、前の…

NHKの番組

今日外来でみた患者さん約70人位(そのうちの高血圧は20人位?)のうち3人から昨日NHKでやっていた番組について質問をされた。高血圧についての番組らしく、血圧は上肢・下肢の左右4ケ箇所で測定しないと意味がないとか、上下の差が大きいひとは急…

WINDOWS8

2月ほど前から、現在自宅で使っているノートパソコンに「× ハード ディスクの問題が検出されました」という表示がでるようになり、次第にその頻度が増してきた。一応バックアップをとって恐る恐る使っていたが、停止することはなくなんとかきていた。しかし…

一年の終わり

今年の一番の出来事は、3月一杯で管理職をおりることができたことで、まだ一兵卒としての仕事は続けているが、何とか会議といったものが大幅に減ったので、アフターファイブの自由時間が大幅に増えた。それでカルチャーセンターとか大学の市民講座みたいな…

講談社文芸文庫の吉田健一の本

吉田健一の生誕100年なのだそうで、講談社文芸文庫から5冊が一度に復刊された。この文庫は文庫本といっても値段は単行本とあまり変わらず、決して安くはないのだが、「人と作品」「解説」といった巻末の文が面白いので、単行本を持っているものでも少し…

その16 丸谷才一氏(その2)

昨日「丸谷氏は日本の文学をそれが良い方向にか悪い方向にかはまだわからないにしろ変えたひとだったのだと思う」と書いたがそれについてうまく展開できていなかったように感じるので少し補足してみる。 いい方向に変えた部分も悪い方向に変えた部分もあると…

その15 丸谷才一氏

学会で東京を離れていて新聞も読まずにいて、丸谷氏の死を今知ったところである。 丸谷氏は日本の文学をそれが良い方向にか悪い方向にかはまだわからないにしろ変えたひとだったのだと思う。たとえば石川淳の小説にしろ吉田健一の批評にしろ少数の熱心なファ…

その14 詩と散文

先週の土曜日に朝日カルチャーセンターで荒川洋治さんの「吉本隆明の詩について」という講座をきいて、そこで吉本が「詩は価値に、散文は意味により傾斜する」ということを主張していたことを荒川氏が紹介し、しかし自分では「詩は個人の言葉、散文は社会の…

その13 朝日カルチャーセンター 荒川洋治「吉本隆明の詩について」

現代詩作家荒川洋治氏の「吉本隆明の詩について」という単発の講座をきいてきた。 荒川氏は長年ラジオのパーソナリティをしているのだそうで、とても話がうまいというか達者で、本来は90分の講座なのだが途中10分の休憩をはさんで120分、聴衆を飽かせ…

その12 チェロ3

チェロを習い始めて2月たった。それ自体はとくに書くこともなく、65の手習いの悲惨を実感しているだけである。ゴールデン・ウィーク明けに衝動的にチェロを購入してしまったのは、衝動だから理由などないが、強いていえば、だいぶ昔にヴァイオリンを弾い…

その11 チェロ2

インターネットで検索していたら、自宅の近くにヴァイオリンとチェロの教室があることがわかったので、今日おためし体験レッスンにいった。弓の持ち方とかもっと厳しくいわれるのかと思ったら、その辺りは(今のところは?)アバウトで、肩の力を抜くとか、…

その10 充実した?一日

先週と今週は連休の影響で外来が大変だったので、いささかくたびれたので、少し寝坊。朝食べたあと、チェロの弓の持ち方研究。読む本読む本みな違うことが書いてある。やはり習わないとどうにもならないのかもしれない。 遅い昼の後、朝日カルチャーセンター…

その9 チェロ

チェロを買った。 10年くらい前サイレントチェロというのを買おうかと思ったことがあったが、結局買わなかった。 今回、管理職引退記念というわけではないのだが、何となく買ってしまった。今更習おうという気もないので、旋律を弾けるとこまではいけず、…

その8 八日間の休み

今日で連続8日の休みが終わりである。今までは夏休みがこのくらいの長さで、しかし夏休みというと何かしなくてはいけないような気がして、中途でどこかに出かけたりすると、あとは前後に数日の休みがあるだけとなる。今回の連休は自分がとった休みではなく…

その7 生まれてはじめて

今日から、ある会社にときどき顔を出すことになり、それでそこに一つ机をいただけることになった。広いフロアの片隅にある机が自分の領分であって、これが考えてみると生まれて初めての経験である。医者生活をしていると通常、医局というたまり場があって、…

その6 お勉強・その4

4月から開始したお勉強生活。明治大学での連続講義の第2回目。 「日本海軍に観る「失敗の本質」」というレクチャー。 「失敗の本質 日本軍の組織論的研究」というロングセラーの本がある。山本七平氏の本などから、日本の軍隊組織には日本のさまざまな問題…

その5 お勉強・その3

4月から開始したお勉強生活の第3回目。 朝日カルチャーセンターでの許光俊氏による「世界最高のピアニスト」という単発の講義。氏の「世界最高のピアニスト」という単行本(光文社新書 2011年)が面白かったので聞きにいってみた。この本ではファジル…

その4 お勉強・その2

4月から開始したお勉強生活の第2日目。 明治大学リバティーアカデミーというところでの講義。明治大学の中に入るのははじめてであったが、一昔前には立て看が林立しヘルメットに覆面のお兄さんたちがマイクを手にしてがなっていたところとは思えないきれい…

その3 お勉強こと始め

4月から開始したお勉強生活の第一日。 朝日カルチャーセンター、國分功一郎氏「スピノザ入門」第一回。 月一回、全12回の初日。びっくりしたのは教室が満員だったこと。10〜15人くらいの生徒であるかと予想していたのだが、大きな教室ではないが、そ…

その2 新入社員

明後日、ある会社の新入社員のかたに、健康管理について話さなければならないことになり、さて困った、どんなことを話したらいいかと思っていた。 最近の若い方はかなりの肥満のかたが多く、なかにはBMIが40をこえるひとなどがいて、確かに困った問題で…

その1 はじめに

昨日でなんとか管理職を卒業することができた。別にこれから働かなくなるわけではなく、相変わらず仕事は続けるが、あとは一兵卒として働けばいいのでだいぶ気楽になる。養老孟司氏は東大教授をやめたとき、まわりの景色が変わってみえたと書いていたが、そ…