今日入手した本

やわらかなバッハ

やわらかなバッハ

 著者から贈呈していただいた。嬰ハ調と変二調は同じ調であるのかという話らしい。もちろん、こういう議論は調を前提とした音楽についてでてくる。無調の音楽ではありえない。なぜ平均率が必要とされるかといえば鍵盤楽器のためであり、そこで行われる転調のためである。今の管楽器なども平均率で調律されているのだろうと思うけれど、多数の管を用意して持ち替えれば、純正調で調律してもなんとかなるかもしれない。しかしピアノではいかんともしがたい。ピアノというなんとも野蛮な楽器と平均率というのは西欧でしかでてこなかったものなのだろうと思う。そしてその極致が12音音楽なのだろうと思う。頭でつくる音楽である。小倉朗さんが、11個の音がきまると12個目の音が音楽の要請ではなく、技法の要請できまってしまう、そんな馬鹿な話があるかといっていた。
 というようなことが書いてある本では多分ないだろうと思うが・・。