
- 作者: ダニエル・J.レヴィティン,Daniel J. Levitin,西田美緒子
- 出版社/メーカー: 白揚社
- 発売日: 2010/03/01
- メディア: 単行本
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- 作者: 中井久夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2010/03/12
- メディア: 文庫
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実は「精神科医がものを書くとき」(1・2)はすでにもっていて、例によって、買ってきただけで安心し、数編を読んだだけであとは本棚の肥やしになっていた。この中の「日本人がダメなのは成功のときである」はそのときにすでに読んでいたように思う。その一節、「敗戦は日本人を正気にさせた。」 天谷直弘氏も同じようなことをいっていた。バブルの頃の日本人はダメになっていたのである。最近の日本人はすっかり自信を失っているから、「ダメだと思っているうちはまあまあ大丈夫」なのかもしれない。しかし、「雇用の維持は非常に重要である。若年失業者を大量につくれば「安全」の前提が崩壊する。若い時に労働を経験しなかった健康人の大群は社会の非常な不安定要因である。戦後の大学は潜在失業者の吸収に非常に有効であり、父兄負担でより高学歴の働き手として社会に出す機能を持っていた。しかし、その吸収力は無限ではない。」 この「日本人がダメなのは成功のときである」は1994年に書かれている。