今日入手した本

まだ科学で解けない13の謎

まだ科学で解けない13の謎

 偶然、書店で見つけたものだが、こういう本は本当に好きだなと思う。暗黒物質から物理定数、常温核融合から生命の誕生、地球外生命から死、性、自由意志、プラシーボ効果といった物理学から生物学の多岐にわたる問題を論じ、最後にホメオパシーで終わるという構成。
 まだまだ科学ではわかっていないことが多い、あるいは本当に大事なことはほとんどわかっていないことを示しながら、だからといって神秘主義に走ることがない、こういう姿勢の本が好きである。
 科学で何もかもわかるのだといういきかたの本、逆に科学でわかることなどほんのわずかであるという主張が神秘主義へのいきなりの跳躍につながるような本、どちらも好きでない。
 著者は量子物理学を学んだ科学ライター。むこうの科学ライターの質は本当に高いと思う。
 
ひとりの午後に

ひとりの午後に

 上野千鶴子という人は、強い人であると同時に自分の弱さもさらけだせる人(自信があるからこそともいえるのかもしれないが)で、寂しい人であると同時に自足できる人でもあるのだろうと思う。若いときは強さを前面に出していたが、功成り名を遂げて(?)弱さを出しても大丈夫になってきたということなのかもしれないが。アメリカの学者などが大学である地位を得るまで必死になってストラグルにはげむ、そういう苦労のようなものを日本の大学社会で強いられてきた人なのだろうとも思う。ということで弱さの面も多く出したエッセイ集。
 両親との葛藤の部分を読むと、精神分析というのはまだまだすたれないのだろうなあという感想が浮かんでくる。