今日入手した本
- 作者: 岩田健太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/01/01
- メディア: 単行本
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いま大井玄氏の「人間の往生」の感想を書きかけているのだが、何となく感じる違和感の根源が本書を読んですこし見えてきたように思う。大井氏は不機嫌なのである。それに対して岩田氏はご機嫌である。大井氏にはどことなく感傷的な部分があるが、岩田氏は乾いている。大井氏は生真面目だが、岩田氏は非真面目である。
岩田氏は「反=禁煙派」らしい。禁煙派には硬直した人が多い。岩田氏は「反=硬直派」でもあるのだろう。大井氏にはどこか硬いところがある。
本書にも書かれているが、内容は内田樹氏の主張とかなりオーヴァーラップするところがある。「「患者様」が医療を壊す」というタイトルはややミスリーディングであって、そういう内容が書かれていないわけではないが、もろに内田氏の主張と重なってしまい、読まないうちから内容を予感させてしまい損なのではないだろうか? タイトルは「「お医者さんごっこ」でいこう!」でなければいけないのではないだろうか?