今日入手した本

荒廃する世界のなかで――これからの「社会民主主義」を語ろう

荒廃する世界のなかで――これからの「社会民主主義」を語ろう

 
 新聞の書評欄で紹介されていた本。
 わたくしは個人としては、ヒューム、スミス、ポパーハイエクとつながる小さな政府路線に近いような場所にいると思っている。一方、仕事としては医療の場にいるわけで、医療は社会福祉の一端を担っているのだから当然大きな政府とつながる。私人としての立場と(公とはいえないのかもしれないが)社会との接点になる職場が依拠する立場がづれているというのははなはだ居心地が悪い。新聞での紹介によれば、果敢にハイエクの行き方を攻撃した本というようなことがあって、それで読んでみようと思った。「今日のわたしたちの生き方には、何か途方もない間違いがあります」というのが書き出しである。