今日入手した本

繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史(上)

繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史(上)

 人類の未来は暗いという悲観論が横溢している中で、現在は過去からの歴史の中で一番いい時代であり、これからもさらによくなり続けるということを述べた反時代的?な本らしい。著者の名前をどこかでみたことがあると思ったら「やわらかな遺伝子」という本も書いている。これは読んだ記憶があるし、感想も書いた記憶があるが、どんなことを書いたかさっぱり覚えていない(--)。今度、読み返してみよう。
 現在はインターネットと携帯電話の時代である。それなのに真っ暗な時代のような言われ方をする。「今日、昔のほうが暮らしやすかったと考えている人がいるからだ。はるか昔の生活には素朴さや静謐さ、豊かな人間関係、精神性ばかりか徳もあり、それが失われてしまったと彼らは主張する」というわけである。さらに著者はいう。「このバラ色のノスタルジアを抱くのは概して富裕層に限られる」と。なかなか戦闘的な本である。面白そうである。