今日入手した本

宗教を生みだす本能 ―進化論からみたヒトと信仰

宗教を生みだす本能 ―進化論からみたヒトと信仰

 
 わたくしは宗教が嫌いなのだが(その気分は倉橋由美子さんが「城の中の城」を書いた気分に近いものであるように思う)、同時にドーキンスあたりの宗教批判というのがなんとも間の抜けたものに思えて仕方がない。進化論からの宗教論というのは似たりよったりのものになりがちであるので、またもう一冊読むのもと思ったが、目次をみていて、「音楽、舞踏、トランス」という章があったので買ってみることにした。われわれが音楽を聴くことと、人間の世界に宗教という現象があることとはどこかで通底しているに違いないと思っている。