今日入手した本

アラブ革命はなぜ起きたか 〔デモグラフィーとデモクラシー〕

アラブ革命はなぜ起きたか 〔デモグラフィーとデモクラシー〕

 
 テッドの本は「帝国以後」以来、面白い頭のいい人だなあと思ってときどき手にとっている。
 本書の最初のほうに以下のようなところがある。「今日の世界は、経済という強迫観念に取り憑かれた世界で、経済がすべてを為すと考える、裏返しのマルクス主義者たちの世界です(わたしが念頭に置くのは、ネオ・リベラリストたちのことで、彼らは基本的に裏返しのマルクス主義者であって、しかもマルクス主義者より頭が良いわけではありません)。」 うーん、うまいことをいうなあ。座布団を一枚。でもいまのヨーロッパなどをみていると経済がすべて、金がないとどうしようもないという気もするのだが。それは近視眼的な見方であって、もっと大きな目でみると、識字率が決め手なのだろうか?