今日入手した本

R・ブートル「欧州解体」

欧州解体―ドイツ一極支配の恐怖

欧州解体―ドイツ一極支配の恐怖

 イギリスの経済学者が書いたEU批判の書らしい。
 今朝の朝日新聞で紹介されていて、アマゾンで頼んだら、夕方にはついた。恐ろしい時代である。
 「ドイツ一極支配の恐怖」という副題は日本でつけられたもののようで、原題は「ヨーロッパの混乱 ― なぜEUは機能しないのか、それの変革は可能か、それに代わるものは何か」といったものである。ドイツなどはでてこない。内容を読めば、副題のようなことなのかもしれないが。
 ドイツの悪口とか、ドイツは恐いといったタイトルをつけると最近では本が売れるのだろうか? トッドの「「ドイツ帝国」が世界を破滅させる」も原題は「ドイツがヨーロッパ大陸を運営している」というもののようである(フランス語はわからないので違うかもしれないが、「世界」とか「破滅」とかはないように思う)。嫌韓嫌中のあとはこれからは嫌独というようなことはないと思うのだが。日本は最近自信を失っていて、それで嫌韓嫌中でうさを晴らしているのだと思うが、同じ敗戦国であるドイツがうまくいっているのは許せない。それへの批判は痛快である、というようなことがあるのだろうか?
 最初のほうで著者は「多くの英国人と同様、私は英国人であると同時に、欧州人であるとも感じている。実際、英国と米国は極めて近しい関係にあるにもかかわらず、私は米国を訪ねるたびに、自分が欧州人であるとの思いを強くするのだ。私は欧州の文化を愛している。その料理とワインを、歴史と建造物を、文学と芸術を、そして私の場合は特にその音楽を。」と書いている。トッドがドイツの軍門にくだるくらいなら米国に亡命するみたいなことをいっているのと対照的である。欧州の音楽というと、やはりドイツなのだろうか?
 わたくしも副題につられて買ってしまったような気がしないでもない。