橋本治「知性の顚覆」(2)
今日、書店にいったら「石牟礼道子」という本があって、巻末の文献をみていたら、当然のことかもしれないけれども、渡辺京二さんの本がたくさん並んでいる。しかし、知らない本もたくさんあって、渡辺さんはまだ旺盛に本を出しているのだなと思い、書店めぐりして、以下の渡辺氏の本を入手した。「気になる人」「日本詩歌思出草」「さらば、政治よ 旅の仲間へ」「私のロシア文学」。
- 作者: 渡辺京二
- 出版社/メーカー: 晶文社
- 発売日: 2015/05/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 渡辺京二
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2005/09/05
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- 作者: 橋本治
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
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- 作者: 吉田健一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
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- 作者: シュテファンツヴァイク,原田義人
- 出版社/メーカー: みすず書房
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江戸末期対ヨーロッパ18世紀、明治大正昭和前期対ヨーロッパ19世紀、という対応が考えられないだろうか? 第一次と第二次の世界大戦はヨーロッパを根本から変えてしまったわけだが、その二つの愚かな大戦を準備したのが19世紀であると考えるなら、何となく辻褄があわないこともないような気がする。
ヨーロッパで18世紀と19世紀を画するのがフランス革命であり、フランス革命が国民国家をつくり、国民国家がこの二つの世界大戦をもたらした。そして日本が明治においてなによりも目指したものが国民国家の形成であったわけである。
- 作者: 渡辺京二
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そして我が身を顧みてみると「共同世界を作りたい」という志向はまったくないなあということを感じる。この点がわたくしが渡辺氏についていけないと感じる部分である。
- 作者: 渡辺京二
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
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- 作者: 吉田健一
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後年、吉田健一に親しむようになって、文学は言葉である、従って文学の精華は詩にあるという話を読んでも最初はなかなか納得できないものがあったのは、そのことが大きいと思う。
- 作者: 渡辺京二
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- 作者: 滝川一廣
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- 作者: 中井久夫,山口直彦
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