学術会議

 最近 いろいろ話題になっているので、学術会議の会員というのはどんなひとがいるのかなと思って、調べてみた。
 検索で最初にヒットしたのが第22期という少し前のもので、猪口邦子さんとか上野千鶴子さん、野家啓一さん、長谷川寿一さん、吉川洋さんなど、さらには、大学の先輩、同輩、後輩、また高校の同級などもいて、12名ほどは名前を知っていた。しかし最新のものでは、大竹文雄さん、苅部直さん、平田オリザさん+大学の後輩1名のわずか4名であった。
 もちろん、わたくしの無知と不勉強がそうさせているのであろうが、今回の名簿を見るかぎり、わずか数年前に比べても、広く社会に発信しているというかたが随分と少なくなっているのではないかという印象をもった。
 別に自分の研究成果を社会に問うことが学者に求められているわけではないし、大学あるいはアカデミーというのは、社会性が乏しく、一般社会では生きていくことが難しい人間に、なんとか生きていける場を提供するというのも大きな役割の一つであろうから、象牙の塔に閉じこもることも一概に非難されることではないのかもしれないが、何となく学術会議というのも小粒の学者の集まりになってきているのはないかという印象は拭えなかった。
 因みに、今回、任命を拒否された6名の方では、宇野重規氏と加藤陽子氏の本は読んだことがあったが、他の4名の方の名前は存じ上げなかった。