新聞で紹介されていた。著者のシンは「
フェルマーの最終定理」や「暗号解読」などの本を書いているライター。まだ鍼治療のところまでを読んだだけだが、鍼治療の効果はほとんど
プラセボ効果を超えるものではないらしい。鍼麻酔というのを不思議だなあと思い、ゲイトコン
トロール説などというのを読んで何となくわかったようなわからないような気持ちになっていたのだが、あれは演出によるインチキだったらしい。鍼以外に鎮静剤、静脈麻酔、局所麻酔を併用していたのだそうである。知らなかった。共著者のエルンストは鍼治療をふくめた
代替医療をおこなっている専門家らしいので、ここで示されている論は相当信憑性が高いものであると考えられる。こういう本が出たからといって鍼医療がすたれるというようなことはないであろうが。