2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧
ちくま新書 2006年10月10日初版 著者は1949年生まれとあるから、わたくしより2歳年下ということになる。背表紙にある著者の写真はドテラをきてタバコをふかした狷介なおじさんという感じであるし、紹介には元「日本読書新聞」編集長とある。こ…
basilico 2006年11月17日初版 内田樹氏と内田氏の友人で中小企業社長?(でありかつ全共闘運動時代の同志?)である平川克美氏がインターネット上でとりかわした往復メールを収めたものである(一部、直接の対談をふくむ)。 こういうものが出版され…
紀伊国屋書店 2006年11月5日初版 赤い色が投影されたスクリーンを見る。そこに赤い色があることを知る。同時に赤という色を感じている。この「知ること」と「感じること」について論じた本である。 われわれが生きていくだけならば「知ること」だけで…
中央公論社 2006年11月10日初版 わたくしはあまり忍耐心があるほうではないので、小説の書き出しで乗れないとそのまま抛りだしてしまうことが多い。この「グレート・ギャツビー」もそうで、だいぶ前に二度ほどトライしては挫折していた。今回も最初…
M・カーランスキー「1968 世界が揺れた年」 ソニーマガジンズ2006年3月
岩波書店 2006年11月7日 初版 1960年代にアメリカを席捲したスチューデント・パワーの運動は第2のフランス革命であったという主張の本である。フランス革命は政体を変えたという意味で革命であったのではなく、それなしではそれ以降の近代市民社…
小熊英二「単一民族神話の起源 <日本人>の自画像の系譜」 新曜社 1955年7月 A・ゴードン「日本の200年 徳川時代から現代まで」上下 みすず書房 2006年10月 内田樹 平川克美「東京ファイティングキッズ・リターン 悪い兄が帰ってきた」 basi…
町田康「真実真正日記」 講談社 2006年10月 高坂正堯「宰相 吉田茂」 中公クラシックス2006年11月 絓秀実「1968年」 ちくま新書 2006年10月 S・フッツジェラルド「グレート・ギャツビー」中央公論社 2006年11月
N・ハンフりー「赤を見る」 紀伊国屋書店 2006年11月
わたくしはある時期福田恆存の信者であり、福田氏が担いだ神輿がD・H・ロレンスであったので、ロレンスの作品については何度も挑戦はしたのだけれども、「無意識の幻想」とか「黙示録論」といった小説以外のものは読めたが、「息子と恋人」にしても「虹」…
中公文庫 1973年文庫初版 2006年10月改版 1971年単行本初版 わたくしは赤・黒・白・青の薫ちゃん4部作は刊行当時にリアルタイムに読んでいるが、庄司氏のエッセイは「バクの飼主をめざして」を2000年ごろ読んだだけで、この「狼なんかこ…
庄司薫「狼なんかこわくない」 中公文庫 1973年 改版2006年10月
小阪修平氏の「思想としての全共闘世代」を長々と論じてきた。そろそろ中仕切りとしたい。この間、小阪氏には失礼な言を多々弄してきたことをお詫びしたい。そしてもまたこういう言い方もまた小阪氏には失礼になることは重々承知しているが、小阪氏よりはる…