2015-01-01から1年間の記事一覧

今日入手した本 勢古浩爾「さらなる定年後のリアル」

文庫 さらなる定年後のリアル (草思社文庫)作者: 勢古浩爾出版社/メーカー: 草思社発売日: 2015/12/02メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 勢古氏の本はときどき読んでいる。ごく普通のどうということのない生をおくっているが、たまたま本を出…

今日入手した本 松岡正剛「国家と「私」の行方」

18歳から考える国家と「私」の行方 〈東巻〉: セイゴオ先生が語る歴史的現在作者: 松岡正剛出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2015/12/21メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見る18歳から考える国家と「私」の行方 〈西巻〉: セイ…

橘玲「「読まなくてもいい本」の読書案内(2)ゲーム理論

第3章はゲーム理論なのであるが、わたくしはゲーム理論が苦手で、「囚人のジレンマ」とかの話を読むと、たしかに理屈ではそうかもしれないけれども、実際の人間の行動を決めるのは義理と人情のほうでしょうという気がしてしまう。 しかし、本書はゲーム理論…

今日入手した本 池澤夏樹「詩のなぐさめ」

詩のなぐさめ作者: 池澤夏樹出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2015/11/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る 池澤さんという方はよくわからない方で、小説家ということになるのであろうと思うが「マシアス・ギリの失脚」以外には特にこれと…

今日入手した本

上野千鶴子「おひとりさまの最期」おひとりさまの最期作者: 上野千鶴子出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2015/11/06メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る 前に上野氏の「おひとりさまの老後」を読んだときに、よく覚えていないけれども「…

今日入手した本 岸本佐知子ら 「『罪と罰』を読まない」

『罪と罰』を読まない作者: 岸本佐知子,三浦しをん,吉田篤弘,吉田浩美出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/12/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (18件) を見る 実は、今日入手してもう読み終わってしまったのだが、何とも奇妙な本で、岸本佐知子氏…

橘玲「「読まなくてもいい本」の読書案内」(1)

筑摩書房 2015年11月 面白かった。橘氏は実に説明するのがうまいひとだと思う。 最後の「功利主義」の章だけ今一つだったのだが、最初の「複雑系」、次の「進化論」、その後の「ゲーム理論」、さらにその後の「脳科学」みな面白かった。 最初の「複雑…

今日入手した本

片山杜秀「見果てぬ日本」見果てぬ日本: 司馬遼太郎・小津安二郎・小松左京の挑戦作者: 片山杜秀出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/11/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る 片山さんの本なら面白いだろうというので買って来たというだけ…

今日入手した本

W&J・マクニール「世界史」1 D・クリスチャン「ビッグヒストリー入門」世界史 I ── 人類の結びつきと相互作用の歴史作者: ウィリアム・H.マクニール,ジョン・R.マクニール,福岡洋一出版社/メーカー: 楽工社発売日: 2015/10/02メディア: 単行本この商品…

今日入手した本

橋本治「性のタブーのない日本」性のタブーのない日本 (集英社新書)作者: 橋本治出版社/メーカー: 集英社発売日: 2015/11/17メディア: 新書この商品を含むブログ (6件) を見る 本当は明治期以降の性のタブーの問題を語ってほしかったような気がするが、もっ…

古市憲寿「絶望の国の幸福な若者たち」(下)

第3章「崩壊する「日本」」は2010年6月のFIFAワールドカップ決勝トーナメント進出がかかった日本対デンマーク戦の深夜3時からのテレビ中継をみながらの渋谷の喧噪の話からはじまっている。著者古市氏と同じくらいサッカーには疎いわたくしである…

今日入手した本

森本あんり「反知性主義」反知性主義: アメリカが生んだ「熱病」の正体 (新潮選書)作者: 森本あんり出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/02/20メディア: 単行本この商品を含むブログ (35件) を見る 前に小田嶋隆さんの「超・反知性主義入門」を読んだときに…

今日入手した本

橋本治「義太夫を聴こう」義太夫を聴こう作者: 橋本治出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2015/10/19メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る おそらく「浄瑠璃を読もう」の姉妹編ということになるのだろう。わたくしは歌舞伎を観ず(生まれて…

古市憲寿「絶望の国の幸福な若者たち」(上)

講談社2015年10月 偶然、書名をみて購入したもので、著者の古市氏については何もしらない(と思ったのだが、一年くらい前に氏が「新潮45」に載せた文章の感想を書いていた。ぼけが進んでいる)。巻末の中森明夫氏の解説をみれば、古市氏は相当の売れ…

今日入手した本

里見清一「医師の一分」「医者と患者のコミュニケーション論」医師の一分 (新潮新書)作者: 里見清一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/12/17メディア: 新書この商品を含むブログ (2件) を見る医者と患者のコミュニケーション論 (新潮新書)作者: 里見清一…

司馬遼太郎「風塵抄」

中央公論社 1991年風塵抄作者: 司馬遼太郎出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1991/10/20メディア: 新書この商品を含むブログ (1件) を見る 最近、本の整理がどうにもならなくなってきて、しかたなく、少し整理をしていたら、棚の奥からこの本がでてき…

今日入手した本

池田清彦「心は少年、体は老人。」心は少年、体は老人。作者: 池田清彦出版社/メーカー: 大和書房発売日: 2015/10/21メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る 書店で偶然に見つけた。池田氏は自称リバタリアンである。「日本で最…

今日入手した本

R・パワーズ「オルフェオ」オルフェオ作者: リチャードパワーズ,Richard Powers,木原善彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/07/31メディア: 単行本この商品を含むブログ (20件) を見る これも日曜の朝日新聞の読書欄で紹介されていた本。もう届いた。早…

今日入手した本

R・ブートル「欧州解体」欧州解体―ドイツ一極支配の恐怖作者: ロジャーブートル出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2016/07/01メディア: Kindle版この商品を含むブログ (2件) を見る イギリスの経済学者が書いたEU批判の書らしい。 今朝の朝日新聞で…

今日入手した本

三好範英「ドイツリスク」ドイツリスク 「夢見る政治」が引き起こす混乱 (光文社新書)作者: 三好範英出版社/メーカー: 光文社発売日: 2015/09/16メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る 書店で偶然見つけたもので、著者については何もしらない。新…

高齢者医療―昨日の続き

昨日、橋本治さんの「いつまでも若いと思うなよ」を論じて、どうも日本の高齢者の医療はこのままでいいのかなというようなことを歯切れ悪く書いたが、今日読んだ「新潮45」の11月号(橋本さんの本ももともとこの雑誌に連載されたものであったので、そう…

今日入手した本

橋本治「いつまでも若いと思うなよ」いつまでも若いと思うなよ (新潮新書)作者: 橋本治出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/10/16メディア: 新書この商品を含むブログ (10件) を見る 治さんが「新潮45」に連載していたものらしい。連載のときは「年を取る…

今日入手した本

I・ブルマ「戦争の記憶」戦争の記憶―日本人とドイツ人 (ちくま学芸文庫)作者: イアンブルマ,Ian Buruma,石井信平出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2003/07メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (7件) を見る 日本とドイツの戦後の…

加藤典洋「アメリカの影」 1985年 河出書房新社

加藤氏の近著「戦後入門」を読み、少し感想を書いてみて、なんとも消化しづらい異物感のようなものが残り、はて感想を続けたものだろうかと思い、氏が「戦後入門」の先行作としている「アメリカの影」と「敗戦後論」を本棚からだしてきた。20冊くらい、加…

加藤典洋「戦後入門」(1)

ちくま新書 2015年10月 本書の購入の記事を書いたときに、なぜ本書が新書で出版されたのかとの疑問をしるしたが、本書を読み終わって、おそらく加藤氏は本書を少しでも廉価なものとしてなるべく多くのひとに読んでもらいたいと思ってそうしたのではな…

今日入手した本 加藤典洋「戦後入門」

戦後入門 (ちくま新書)作者: 加藤典洋出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2015/10/06メディア: 新書この商品を含むブログ (16件) を見る 本書の宣伝は新聞で見ていたのだが、書店で実物を見て新書であったのでびっくりした。本書で加藤氏自身が書いているよう…

E・トッド「「ドイツ帝国」が世界を破滅させる」

文春新書 2015年5月 トッドの本で最初に読んだのは「帝国以後」だった。毎日新聞の年末の今年の3冊といった特集で養老孟司さんが紹介していたので知った。「マックス・ウェーバーの犯罪」もそうで、この毎日の読書欄と養老さんには、いろいろな本を教…

山崎正和「歴史の真実と政治の正義」

歴史の真実と政治の正義作者: 山崎正和出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2000/02メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 五連休のときに少し本棚を整理していたら棚の奥からでてきた。買ったことすら覚えていないし、読んだかどうかも覚え…

吉川洋「高度成長」(5)「高度成長とは何だろうか」

1980〜90年の日本は「バブル景気」であったが、その後の「失われた10年」以降、低成長の時代あるいは成長なしの時代となっている。1950年代とくらべて1994年にはGNPは10倍になっているので、1%の成長が50年代の10%の成長を意味…

今日入手した本

D・ハルバースタム「ザ・フィフティーズ」ザ・フィフティーズ1: 1950年代アメリカの光と影 (ちくま文庫)作者: デイヴィッドハルバースタム,David Halberstam,峯村利哉出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2015/08/06メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件)…