2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

千葉雅哉「現代思想入門」(6) 「現代思想の源流―ニーチェ、フロイト、マルクス」

千葉氏はこの3人を現代思想の源流であるとする。この人選をみるとマルクス?だがそれは後でみるとして、ニーチェとフロイトを較べたら断然、ニーチェ>>フロイトであるように思うのだが、千葉氏(あるいは千葉氏をふくむ現代思想の陣営の人)は異様にフロイ…

千葉雅也 「現代思想入門」(5) フーコー

わたくしがフーコーというと想起するのは「パノプティコン」である。われわれはソフトな監視システムによって管理されているというようなことだったのかなと思っている。学校・軍隊・病院・家族などの近代の様々な制度はみなそうで、支配者が不可視化されて…

千葉雅也「現代思想入門」 4 ドゥルーズ

わたくしはどういう訳かドゥルーズの翻訳本を二冊もっている。 1986年刊の「アンチ・オイディプス」と1994年刊行の「千のプラトー」である。しかし読んだ形跡はほとんどない。あまりに難解でどこにも取り付く島がなかったのだろうと思う。 だからこ…

千葉雅也「現代思想入門」(3)デリダ

わたくしはデリダをまったく読んでいない。 千葉氏は「二項対立という見方では捉えられない具体性に向き合うというのが現代思想の一番の根幹であり、そういう考え方を打ち出したのがデリダである。それを現代思想では二項対立の「脱構築」と呼ぶのだ」とする…

千葉雅也「現代思想入門」(2)

さて、現代思想とは? 1) 秩序を強化する動きへの警戒心を持ち、秩序からズレるもの、すなわち「差異」に注目する。 2) それが今、人生の多様性を守るために必要だ。 というのが千葉氏のp14での論。 翻訳すれば、「俺が何しようと勝手だろ。いちいち…

千葉雅也 「現代思想入門」(1)

実はこの本をなんで購入したかをよく覚えていない。この頃アマゾンで本を買うことが多く、そうするとこの本もどうですかというのも出てきてついポチっとしてしまうことが多い。この本も新書だし、そんな高くないしということでポチっとしたのだろうと思う。 …

一般人

最近、ネットやテレビをみていて、なにより不愉快なのが、「一般人」という言葉である。それの対になるのは「有名人」? そして「有名人」とは現在ではテレビに出てくる人ひとを指すのではないかと思う? テレビに出るなどというのも一つの仕事であって、そ…