2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧
[日本評論社 2004年10月20日初版] [新潮社 2004年12月15日初版] どちらも似たような主張をしている本である。いわく、不平等な社会は健康に悪い。ウイルキンソンの本は「進化論の現在」というシリーズの一冊なのであるが、どこが進化論と関…
[新潮文庫2004年12月1日初版 単行本2001年6月初版] 共著になっているけれど、糸井重里が、こういう点については吉本さんはどう考えますかと質問し、それに吉本が答えたものに、糸井が簡単なコメントをよせるという形式であるから、もっぱら吉本…
「新潮文庫 1954年初版 原著1940年初版] 今、この本を読み返してみようと思ったのは、内田樹の「ためらいの倫理学」でのカミュ論で「異邦人」が論じられているのを読み、そこに書かれていることが、昔読んだ時の印象とあまりにかけ離れていたのでび…
[講談社選書メチエ 2004年10月10日初版] 偶然本屋で見つけた本であり、著者についてはまったく知らない。 読み出したはじめはなかなか面白いと思ったが、そのうち、なんだかなあという感想になった。非常に面白い視点を提出していると思うのだが、な…
[勁草書房 2001年10月15日初版] これも新聞雑誌等に発表した短い家族にかんする論考を収めたもの。また論点をひろってみてゆきたい。 現在日本社会では、家族生活がリスクをともなうものになってきているが、危機感を感じていい人ほど能天気で、家…
[新曜社 1999年9月20日初版] 雑誌、新聞などに発表した家族にかんする短い評論を集めたもの。その要旨をひろってつなげていってみる。 「家族内離婚」ということがいわれるようになったのは1985年のことである。それに関連して夫の「帰宅拒否症候…
[新曜社 1994年5月15日初版] 「希望格差社会」が面白かったので、山田氏の本を少し系統的に読んでみようかと思う。 この本は山田氏がはじめて世に問うた著作で、固さがあり、読みやすい本とはいえないが、山田氏の関心が明確に示されたものとなってい…
[講談社ブルーバックス 2004年12月20日初版] 分子遺伝学者による、遺伝学の現状についてのきわめてバランスのよくとれた啓蒙書である。 (遺伝子変異)+(環境)=(わたしたち)というのが著者の主張の根本である。われわれは遺伝だけで決まるので…
[平凡社 2004年11月9日初版] FCについて論じた、というよりも個別具体例をあげて解説したものである。 といってもFCという言葉にぴんとこないが(わたくしもはじめてこの本で知った)、これはフェミコードの略であって、フェミコードとは、性や性…
[光文社新書 2004年9月20日初版] トンデモ本である。女性の幸福はよいセックスをして子どもを産むことにある、ということをいっている。 この本はしばらく前から話題になっていたことは知っていたのだが、際物であろうと思って手にはしなかった。それ…
[ちくま新書 2004年12月10日初版] タイトル通りの本である。現在の日本の少子化を論じて、それが何らかの対策をたてることによって回復させることが不可能で不可避的な現象であること、少子化の対策として論じられる「男女共同参画社会」論(男性…
[幻冬舎 2001年10月10日初版] この本は出たときに買ってはいたのだが、テレビで同時進行でドラマをやっていた(観ていないが)こともあり、なんとなく敬遠して読まないままでいた。最近、ひきこもりとかそういうことに関する本を読んでいることも…
[筑摩書房 1991年8月10日初版] 前にとりあげた「女だけが楽しむ「ポルノ」の秘密」の時にも本書について少し考察したが、もう少し続けてみたい。 これはオタクと拒食症とJUNE文学愛読者について論じた本である。その根底には、「実際ひどい世の…
[新潮社 2004年12月15日 初版] 正月からなんという本を読んでいるのだ!ということでもありましょうが、これは「進化論の現在」というシリーズの一冊であり、れっきとした学問の本なのであります。 で。どんなことを論じているのかというと、例のモ…