2002-03-01から1ヶ月間の記事一覧
光文社カッパ・ビジネス 1992年11月25日初版 1992年に書かれている。バブル崩壊直後である。 1992年に入り、企業の手許流動性資金が減少してきている。これは、著者によれば、エクィティ・ファイナンスのためである。エクィティ・ファナンス…
岩波書店 2001年9月21日初版 「構造改革]批判第2弾。 失われた10年という見方がそもそも間違っているという。 90年代最初の経済不振は、バブル破綻にたいして当然おきることがおきたに過ぎない。バブルが大きかっただけに、その反動の経済不振…
日本経済新聞社 2001年12月17日 初版 たぶん一種のケインズ派による日本の「構造改革批判」。非常に説得的。ただ総論であり、個々の細かい分析は一切されていない。 基本的には「合成の誤謬」論である。 これだけ失業率があがっているのに、小泉内閣…
[ Yearling 1967 ] これも、「Big Fat Cat」 の推薦図書の一冊。「自分のことを"Great Brain"と公言する自信家で金に抜け目のな小学生トムがいろいろ考えだす商売のアイデイアが面白い」話ということであるが、なかなかけどうして決してそれだけのものでは…
[日本実業出版社 2002年2月10日初版] えらく大袈裟なタイトルの本であるが、内容はさまざまなひとの説く日本経済再生論を比較検討したまっとうなものである。別に誰の説が日本経済を救えるといっているわけでもない。みなに考えるための視座を提供…
[中公叢書 2002年2月15日 初版] たぶん、わたくしは解剖学の実習で養老氏に指導されたこともあるはずなのだが、全然印象に残っていない。少なくとも現在の氏のような談論風発というような印象ではまったくなかった。おそらく、氏はある種の蓄積が一…
[Rondom House 1967] Silver Spider とは、ヨーロッパの極小君主国の象徴である小さな銀の飾り。この存否がその小国の運命を左右する。それをめぐる冒険物語。 いくら子供むけの話でも、小さな飾りの有無が国の運命にかかわるなんて説得力に欠けるなあ、と…
[中央公論社 2001年12月25日 初版] 榊原氏は、自分の意見を状況によって変えるのではないかと思えるところがあるので、ちょっと信用できないところがあるが、かって自分はこう主張していたということをはっきり書くという点ではフェアなひとかもし…
[読売新聞社 1997年4月9日初版] 旧民法における家制度では、戸主は家族の居所を指定する権利、35歳までの家族の結婚相手を決めるあるいは認めない権利をもち、妻は法的には未成年者と同じ「無能力者」であった。 1950年(昭和25年)では、日…
Random House 1997 少年探偵団ものの4冊目。Fiery Eye は宝石の名前。こういう話を大人むけに書いたら、ご都合主義といわれること必定である。子供はそんな文句はいわないから、作者も都合のよい偶然で楽しく話をはこんでいく。今までよんだ4冊のなかでは…
[日本経済新聞社 2001年3月15日 初版] 村上龍「対立と自立」(NHK出版)で、北野一氏が、2001年の自民党総裁選挙で各候補がかかげた経済政策の中で、一番ドラスティックなのが橋本竜太郎が掲げたもので、それは小林らの「日本経済の罠」での…
[日本経済新聞社 2002年1月7日初版] 自分の仕事の関心で読んだ本。まじめな医療経済学の本で、偏微分とか行列式とか数式がたくさんでてくるが、すべて飛ばして読んだ。そのため理解がどこまでとどいているかは覚束ない。 この10年で日本の医療費は…
[Rondom House 1965] 少年探偵団ものの一冊。3000年の眠りからさめて、ささやくミイラの話。 3人の少年探偵の指導者であり、思考部門担当の少年は、なんとなく可愛げのないこまっしゃくれたところのある少年であるが、科学の信奉者であり、まこと…