2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧
赤門学友会報 No.14 2009年2月 会報は、むこうが勝手に送ってくる15ページほどの小冊子で、普段は読まずに屑篭ゆきのなのだが、養老氏の名前がでていたので読んでみた。インタービューといっても、質問に答えるのではなく、勝手にしゃべっているよ…
早川書房 2009年1月 本書の原題は Kluge である。クルージと読むらしく、「エレガントにはほど遠く無様であるにもかかわらず、驚くほど効果的な問題解決法」というような意味らしい。 進化は、その場その場の問題に、そのときにある出来合いのものを転…
小谷野氏から三度、お返事をいただいた。 http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20090220 宮崎先生からお返事があった。福田恒存、大岡昇平、中村光夫といった人たちには共通点があって、西洋文学には詳しいけれど日本の前近代文藝に疎いというところです。私…
小谷野氏からふたたびお返事をいただいた。http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20090310 宮崎先生からお返事があった。私は、吉田健一がそれほど凄いとは思っていない。アマゾンで『酒宴・金沢』にレビューを書いておいた。 吉田に限らず、「ヨーロッパ人」…
小谷野敦氏のブログで、わたくしのブログに言及していただいたため(http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20090216 http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20090217)、ここに来訪者される方が、普段の20倍から30倍くらいとなっている。いろいろ書いているの…
J. Croopman 「How Doctors Think 」Houghton Mifflin 2007
ミネルヴァ書房 2008年6月 「六〇年代末の大学紛争は、大学における学問のあり方をめぐって行われた」と羽入氏はいう。また、養老孟司氏はいう。「全共闘は大学解体を叫んでました。学問とはなんだ、研究はなんのためだ。紛争が収まってから、私のほう…
養老孟司「読まない力」 PHP新書 2009年3月 半藤一利「坂口安吾と太平洋戦争」 PHP 2009年2月 G・マーカス「脳はあり合わせの材料から生まれた」 早川書房 2009年1月
岩波文庫 1936年 長尾龍一氏の「争う神々」(信山社 1998年)を読んでいたら、やはり「職業としての学問」を読み返さねばわからないのかなと思った。以前読んだのは大学生のころで、何だか随分と顰めつらしい話だな思ったことしか覚えていない。 そ…
E・ウォー「回想のブライズヘッド」 岩波文庫 2009年1月
信山社 1998年 羽入辰郎氏の「学問とは何か」を読んで、マックス・ヴェーバーについて以前に読んだ本などを思い出すことになった。そんなに多いわけはなく、長部日出雄「二十世紀を見抜いた男 マックス・ヴェーバー物語」(新潮社 2000年)、山之内…
中央公論新社 2008年12月 なんだかよくわからなかった。里見紝というひとを知らないためだろうと思う。前の「谷崎潤一郎伝」では、谷崎という人にある程度の先入観を持っていたから、意外な事実を知ったり、そんなこともあったのかといったことが新鮮…
小谷野敦「リアリズムの擁護 近現代文学論集」 新曜社 2008年3月
ミネルヴァ書房 2008年6月 この本は買おうかどうか相当に迷った。なにしろ高価な本であるし(6000円)、羽入氏の前著「マックス・ヴェーバーの哀しみ」(PHP新書 2007年11月)がわたくしにはつまらない本であると思えたこともある。それで…