2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧
「はじめに−ただの類人猿ではない」では、脳の構造が紹介されている。 わたくしは医者のくせに、脳の構造を一向に覚えられなくて困っている。さすがに脳を見て、どちらが前かくらいはわかるが、それは単なる灰白色の固まりで、ここからが頭頂葉、こちらが側…
文春文庫 2013年4月 4編の中編小説を収載する「Full Dark, No Stars」の中からの2編を訳出したもの。他の2編はすでに「1922」として刊行されているらしい(いずれ買うつもり)。この中編集に付された「著者あとがき」も訳出されていて、そこでキ…
角川書店 2013年3月 これからラマチャンドランの「脳のなかの天使」をみていきたいと思うのだが、まず、回り道をすることからはじめる。 吉田健一の「覚書」(青土社 1974年)にこういうところがある。 戦後の日本では人間が動物でなくなつてゐるら…
ビッグ・ドライバー (文春文庫)作者: スティーヴンキング,Stephen King,高橋恭美子,風間賢二出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2013/04/10メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (22件) を見る 「週刊文春」の小林信彦氏の「本音を申せば」というコ…
いつの間にか、本棚の吉田健一の文庫本が30冊近くになっていた。単行本や全集、集成などで持っている本ばかりだし、仮名遣いが現代仮名遣いになっているので、本当は買う必要はないのだが、それに付されている解説を読むのが楽しみで買っている。文庫の解…
失われた近代を求めてII 自然主義と呼ばれたもの達 (失われた近代を求めて 2)作者: 橋本治出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2013/03/29メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る 橋本治がどこかの雑誌に延々と連載しているらしい「失われた近…
文藝春秋 2013年4月 読了して、何だかつまらないなあと思い、自分だけなのだろうか?とアマゾンを覗いてみたら、低い評価もずいぶんと多かった。それなら屋上にまた屋を架すことはないわけだが、なぜつまらないかを少し考えてみる。 まず、この小節では…
橋爪大三郎氏の「書評のおしごと」という本をなんとなく読み返していたら、吉本隆明氏を論じた文「吉本隆明はメディアである」にこんなところがあった。「現在、資本制以外の社会システムは事実上存在せず、資本制を上回るどんなプランも提案されていない。…
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年作者: 村上春樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2013/04/12メディア: ハードカバー クリック: 3,074回この商品を含むブログ (334件) を見る どうせ買うだろうと思って買ってしまった。いま100ページちょっとで…
資本主義という謎 「成長なき時代」をどう生きるか (NHK出版新書)作者: 水野和夫,大澤真幸出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2013/02/07メディア: 新書購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (11件) を見る 橋爪大三郎、大澤真幸、宮台真司の3氏によ…
われわれが100万ドルもらえる可能性が、1)0%から5%、2)5%から10%、3)60%から65% 4)95%から100%、と変化する場合、同じ5%づつの変化であっても、同じような変化とは感じない。1)の場合は可能性ゼロがゼロでなくなるし、…