2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧
なぜマルクスは正しかったのか作者: テリーイーグルトン,松本潤一郎出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2011/05/24メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 32回この商品を含むブログ (8件) を見る これを買ってきたのは同じ著者の「宗教とは何か」が面白か…
第6章「ROMS」 第7章「判決」 第5章までの平岡はスコットランドなどに出かけていたりはしても、基本的には家の地下室に一人ぽっちで閉じこもっていて、第5章の終わりではついに悟り?をひらいたのだが、この第6章以下では、その悟りを忘れ、外にで…
詩をどう読むか作者: テリー・イーグルトン,川本皓嗣出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/07/13メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (15件) を見る 偶然本屋で見つけた。へえ、イーグルトンがこういう本を書くのかと思い買って…
グレン・グールド―未来のピアニスト作者: 青柳いづみこ出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2011/07メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (13件) を見る 同じ著者の「ピアニストが見たピアニスト」が面白かったので買ってきた。著者もピアニス…
今という時点で三島由紀夫を論じることが難しいのは、氏があのような死に方をしたことによる。その後「憂国忌」などというものまでできてしまったというようなことがあり、あの死、あるいは自衛隊のバルコニーでの演説といったものが三島が残した作品とどの…
講談社 2011年6月 8つの章からなる連作短編集、あるいは中編小説である。主人公は三島由紀夫であるとしていいのであろう。ただ、三島はあの事件では死なず、収監され、二七年後に釈放されたという設定で書かれている。といっても、切腹はしていないよ…
「みたび」というのはこの小説についてここで書くのが三度目ということである。 竹内靖雄氏はこの小説を評して「『若きウエルテルの悩み』などを読んだあとでこのイーヴリン・ウォーの『ブライズヘッドふたたび』を読めば、二百年足らずの間に、文学の世界で…
日本に就て (ちくま学芸文庫)作者: 吉田健一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2011/07/08メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (7件) を見る つい最近出たものらしい。偶然本屋でみつけた。すでにかなりの部分は原書房版の全集などで…
不可能作者: 松浦寿輝出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/06/22メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 21回この商品を含むブログ (19件) を見る 昨日の毎日新聞の「今週の本棚」で三浦雅士氏が紹介していたもの。三浦氏いわく、これは三島由紀夫が自殺に失…
この前の日曜日に胆石発作をおこし、来月、手術することになったので、さて病室にどんな本を持ち込もうかと思い、その候補の一つとして、これを本棚からとりだしてぱらぱらと見ているうちに、面白くなり、もう四分の一ほどは読みかえしてしまった。入院前に…
新潮社1980年刊。黒い布装の本にクリムト風?の絵(装画 山下清澄 とある)をあしらったカバー。この小説の先行作である「夢の浮橋」がパラフィン装のしゃれた造本で箱入りであったのに較べると普通の本となっている。「夢の浮橋」が刊行された1971…