今日入手した本

 

なぜマルクスは正しかったのか

なぜマルクスは正しかったのか

 これを買ってきたのは同じ著者の「宗教とは何か」が面白かったし、今読んでいる「詩をどう読むか」が面白いからである。この人は左派なのだそうであるが、それと同時にいつの時代でもどこにいてもつねにアンチの立場にいる人のようにも思える。であるならば、ゴリゴリの左派政権などというものがもしもできたとしたら、真っ先に粛清されてしまいそうな気がする。
 この人の書くものをどういう人が読むのだろうと思うと、やはりインテリだけなのだろうなと思う。とすればこの人は世界を解釈する人ではあっても、変革する人ではないのであろう。
 たとえば、今の日本の政治の中にいるひとで誰がこういう本を読むだろうか? 日本共産党の人は絶対に読まないであろうし、社民党の人もまず読まないであろう。民主党もね、ということで案外と自民党には一人か二人くらいはいるかなという気もする。というのは買い被りであろうか?