2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧
文明の状態は我々が人を人と思ふといふことに尽きる・・ 「ヨウロツパの世紀末」の第2章から。以下前後の部分も引用してみる。 「例へば我々が古代、或は少くとも十五世紀頃までのメキシコの文明といふ言ひ方に何か納得出来ないものを感じるのはその時代に…
下流老人と幸福老人 資産がなくても幸福な人 資産があっても不幸な人 (光文社新書)作者: 三浦展出版社/メーカー: 光文社発売日: 2016/03/17メディア: 新書この商品を含むブログ (2件) を見る投資家が「お金」よりも大切にしていること (星海社新書)作者: 藤…
文学を詩と言い換えてもいい位であるのは、一定の言葉数で我々に最も大きな楽しみを与えてくれるのが詩だからである。 「文学の楽み」の第3章「詩と散文」の一節。 随分と長い間、文学というのは小説のことだと思っていた。中学から大学の教養学部あたりま…
本書によれば、現在のわれわれはアフガニスタンではずっと以前から戦禍の続いているように思いがちだが、1970年代に紛争がはじまるまでは、現在のバリやブータンのようなヒッピーの集う土地の一つだった。 その貧しいアフガニスタンは東西からの援助によ…
英国の青年にとっては全英国が、入場無料の英文化史館であり、引いては全欧州が,完備した西欧文化の博物館なのである。その結果、英国の青年が読書し、散歩に出かけ、食事をしにホテルの食堂に入る時、彼等が瞬間も過去の重量を感じていない時はない。彼等…
生物学のすすめ (ちくま学芸文庫)作者: ジョンメイナード=スミス,John Maynard Smith,木村武二出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2016/02/09メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る 1990年に刊行された本の文庫化らしい。書店で偶然目にしたも…
英語が旨いとか、旨くなるとかいうことは、一般には、ぺらぺら喋れることを意味しているらしい。そういう英語が旨い人間が外国人、或は極端な場合には、やはり英語が旨い日本人を相手に英語を話しているのを見ると、兎に角、ぺらぺら喋っているということが…
本書は第2章以降、トウ小平、ヨハネ・パウロ二世、サッチャー首相、ホメイニー師の4人の動向とアフガニスタン情勢が交互に描かれていく。世界で同時に進行していく変化を臨場感をもって描くためであろうが、2、10、13、18、24章はトウ小平をあつ…