2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

今年一年

ここではあまりプライヴェートなことは書かないようにしているが、本年は95歳になる母の介護の問題が表面化してきて、また身内で心臓弁膜症で手術するものがでたりで、例年とは少し違う一年になった。その他にもいろいろあるのだが、いずれにしても必ずし…

西内啓「統計学が日本を救う」(4)

第4章「経済成長を実現するために今できること」 最終章である本章では、話題が一般化されて、経済成長の問題が論じられる。 著者はいう。まだまだお金で解決できる不幸がたくさんある。もしもっと政府が潤沢にお金が使えるならば、もっと不幸を減らせるは…

西内啓「統計学が日本を救う」(3)

第3章「医療を受ける患者とコストを負担する私たち」 平成25年度の医療費は40兆円を超え、その過半が65歳以上の高齢者で使われ、75歳以上の後期高齢者で1/3以上が使われていることが示され、高齢者の人数が多いというだけでなく、一人ひとりの医…

西内啓「統計学が日本を救う」(2)

以下、第二章「貧困との戦いとしての社会保障論」を見る。わたくしにはこの本では本章が一番面白く、教えられるところも多かった。特に幼児教育の重要性ということについてはじめて知るところがあり勉強した。 本書が立つ前提は、「今の時点で不経済な財政で…

西内啓「統計学が日本を救う」(1)

中公新書ラクレ 2016年 11月 西内氏の本は以前、「統計学が最強の学問である」が評判になったときに読んだが、あまりぴんとこなかった。基本的には、こちらの数学の基礎力が足りないためであると思うが、もともと統計学というものについてなんとなく信…