2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

今日入手した本

NHKスペシャル 病の起源 がんと脳卒中作者: NHK取材班出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2013/10/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る テレビの番組を書籍化したものらしい。病気を進化の観点から考察したもの。 科学は「どのように?」とい…

堀井憲一郎「江戸の気分」

講談社現代新書 2010年 最近、堀井氏の本をいろいろ読んでいておもしろいので、いくつか感想を書いていきたい。まずはじめはこの本から。理由は医療のことが書いてあるから。 第1章「病いと戦う馬鹿はいない」 昔はイノシシの肉、うなぎ、卵は薬だった…

今日入手した本

落語の国からのぞいてみれば (講談社現代新書)作者: 堀井憲一郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/06/17メディア: 新書購入: 3人 クリック: 57回この商品を含むブログ (57件) を見る落語論 (講談社現代新書)作者: 堀井憲一郎出版社/メーカー: 講談社発売…

今日入手した本

ふたつの講演――戦後思想の射程について作者: 加藤典洋出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/01/10メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (3件) を見る 加藤典洋さんの本は「敗戦後論」を読んだのが最初で、そこで太宰治やアーレントや「ライ…

今日入手した本

〈正常〉を救え 精神医学を混乱させるDSM-5への警告作者: アレン・フランセス,大野裕,青木創出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/10/02メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (21件) を見る 計見一雄氏の「現代精神医学批判」などを読んで…

計見一雄「戦争する脳」(6)

終章「日常と戦争」 ここでは現代の戦争は、日常と戦争との境目が消失してきているということがいわれている。宣戦布告してはじまる戦争といった古典的な戦争はもはや過去のものとなり、テロのようなある日突然巻き込まれるといったものとなってきている、と…

今日入手した本

逆説の日本史 20 幕末年代史編3 西郷隆盛と薩英戦争の謎作者: 井沢元彦出版社/メーカー: 小学館発売日: 2013/10/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る 幕末、1962年から64年までの3年を扱う。明治維新まであと4〜6年。 ざっとみた…

計見一雄「戦争する脳」(5)

第4章「戦陣戦争医学」 第二次世界大戦中にパットン将軍による「殴打事件」というのがあった。パットン将軍が野戦病院を見舞った時、外傷のみとめられない兵士に「どこが悪いのか?」と聞いたところ、「どうも精神のせいらしいです」と兵士が答えたのに激怒…

計見一雄「戦争する脳」(4)

第3章「兵士の肉体性」 今時大戦の日本軍の場合、「兵士が肉体を持つ」という事実が否認されていた。日清・日露のころからそうだったはずはない。そうであればあの戦争ができたはずはない。昭和になり、戦争が激化し、厳しくなってくるとそうなってきた。肉…

計見一雄「戦争する脳」(3)

第2章「ラムズフェフド氏の見事な戦争」 この本は2007年末の刊行なので、論じられるのは2003年のイラク戦争で、「見事な」というのはバグダッドの陥落まで。「あっという間に敵の組織的戦闘能力を破壊」し「味方の兵の損耗はわずか(百数十人、敵は…

今日入手した本

別れの挨拶作者: 丸谷才一出版社/メーカー: 集英社発売日: 2013/10/04メディア: 単行本この商品を含むブログ (9件) を見る 本の帯によれば、丸谷氏「最後の〈新刊〉」。雑文集だが、「近代といふ言葉をめぐって」という比較的長い吉田健一についての論があり…

計見一雄「戦争する脳」(2)

第1章「否認という精神病理現象」 著者の計見氏は精神科救急という火事場のような第一線で仕事をしているひとだが、意外なことに最初は精神分析のほうから精神科医療をはじめたかたらしい。それで本章にはかなり精神分析的な見方を感じる部分がある。 計見…

今日入手した本

初夏の色作者: 橋本治出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/08/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る 橋本治氏の書くものは何でも面白い面白い美味しい美味しいと思うのだが、小説だけは苦手である(それで「窯変源氏」とか「双調平家」とか…