今日入手した本

初夏の色

初夏の色

 橋本治氏の書くものは何でも面白い面白い美味しい美味しいと思うのだが、小説だけは苦手である(それで「窯変源氏」とか「双調平家」とかも駄目)。小説の中で作者が作中人物の心理とか行動の動機とかを説明してしまうので、読者が読んで自分なりにそこで何かを見るということがしづらい。それに登場人物にも魅力がない。これも短編小説集なのだが、東日本大震災をあつかっているというようなことをどこかで読んで、それで買ってきた。とりあえず、最初の「助けて」というのを読んでみたが、何となくピンとこない。自分の経験したのと何かズレがあるような気がした。