2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

今日入手した本

小澤征爾さんと、音楽について話をする作者: 小澤征爾,村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/11/30メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 124回この商品を含むブログ (117件) を見る 春樹さんというひと、とにかくとんでもなく沢山音楽をきいていて…

 内田樹「呪いの時代」

新潮社 2011年11月 第11章の「戦争世代と科学について」について考えてみたい。15ページくらいの短い論で、ポパーの科学論が論じられているのだが、氏のポパーの見方に違和感を感じるからである。 敗戦をきっかけに「科学と身体」の研究に進んだ先…

今日入手した本

アラブ革命はなぜ起きたか 〔デモグラフィーとデモクラシー〕作者: エマニュエル・トッド,石崎晴己出版社/メーカー: 藤原書店発売日: 2011/09/16メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 17回この商品を含むブログ (12件) を見る テッドの本は「帝国以後」以来…

猪飼周平「病院の世紀の理論」(3) 第3章「専門化する日本の医療」 第8章「医局制度の形成とその変容」

この猪飼氏の本は今年3月にはじめに論じていたのだが、東日本大震災に遭遇して中断してしまっていた。改めて再開したい。かなり専門的な内容で医療者以外にはあまり興味がわかない話題であるかと思うが、もしも関心を持たれたかたがあれば、申し訳ないが、…

今日入手した本

呪いの時代作者: 内田樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/11メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 79回この商品を含むブログ (75件) を見る 最近の内田さんはあっちの方というか霊的な方にいってしまっているようでなんだかなあと思っている。それでこの…

会田薫子「延命治療と臨床現場」

東京大学出版会 2011年7月 本書はさまざまな医学系の雑誌に発表された論文に加筆してまとめたものということで、基本的は医療関係者を読者に想定している本と思われるが、ごく平易に書かれているので医療に関係しないかたが読んでも十分に理解できるの…

R・ミュラー「恐竜はネメシスを見たか」

集英社1987年 ムラーの「サイエンス入門」の最初に、小惑星が地球に衝突して恐竜が絶滅したという、リチャード・ムラー「Nemesis」からの引用がある。邦訳名「恐竜はネメシスを見たか」とあって、あ、読んだことがあるなと思いだした。それで本棚…

今日入手した本

西洋音楽史 (河出文庫)作者: パウルベッカー,河上徹太郎出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2011/11/05メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ (9件) を見る なにしろ河上徹太郎訳だから古い本。アンチ・ロマン派の路線らしい。解説で岡田暁生…

ASAHI Medical 2011・11「脂質異常症」

「ASAHI Medical」という医療者向けの雑誌の最新号に「脂質異常症」の特集がある。脂質異常症というのは以前なら高脂肪血症と呼ばれていたものであるが、脂質は高い方ばかりでなく低い方も問題なことがあるということで、最近このような言い方を…

 丸谷才一「持ち重りする薔薇の花」

新潮社 2011年10月 丸谷氏の最新の長編小説。 丸谷氏の長編は、「エホバの顔を避けて」1960年、「笹まくら」1966年、「たった一人の反乱」1972年、 「裏声で歌へ君が代」1982年、「女ざかり」1993年、「輝く日の宮」2003年、と「たった一人の反乱」以…

今日入手した本

「解説」する文学作者: 関川夏央出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/11/03メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (6件) を見る 変なタイトルだけれども、関川氏が書いた文庫などの解説からいくつかを選んで一冊にまとめたもの。その半分く…

今日入手した本

語りえぬものを語る作者: 野矢茂樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/07/08メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 32回この商品を含むブログ (23件) を見る この著者の書いたものは今まで読んだことはない。科学哲学についての記事を読んでいるときに時々…

J・グループマン「医者は現場でどう考えるか」(5)

第10章は、最近の医療で頻用される判定システムにつき論じている。判定システムというのは、患者さんの診断名、状態あるいはデータなどがわかると、そこからどのような治療法を選択すぼきかを自動的かつ機械的に導出するシステムである。このシステムに従…

J・グループマン「医者は現場でどう考えるか」(5)

第10章は、最近の医療で頻用される判定システムにつき論じている。判定システムというのは、患者さんの診断名、状態あるいはデータなどがわかると、そこからどのような治療法を選択すぼきかを自動的かつ機械的に導出するシステムである。このシステムに従…

今日入手した本

持ち重りする薔薇の花作者: 丸谷才一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (17件) を見る 丸谷氏の最新長編小説。だいぶ前に氏の「輝く日の宮」の感想を書いたことがあって、これが氏の最期…

J・グループマン「医者は現場でどう考えるか」(4)

第9章は医療の場における製薬資本の影響について論じている。 ある内分泌専門医に製薬会社の宣伝担当がつきまとうところからはじまる。こういう職種は現在日本ではMR(Medical Representative )と呼ばれている。薬の情報を医師に伝える製薬会社の職員で…