その10 充実した?一日

 
 先週と今週は連休の影響で外来が大変だったので、いささかくたびれたので、少し寝坊。朝食べたあと、チェロの弓の持ち方研究。読む本読む本みな違うことが書いてある。やはり習わないとどうにもならないのかもしれない。
 遅い昼の後、朝日カルチャーセンターの國分氏の「スピノザ」2回目。一回目はスピノザの紹介などの一般論もあったが、今日は「知性改善論」についてもっぱら講義がすすむ。この月1回一年の予定の講義はもっぱら「知性改善論」について精読していくのかと思っていたら、最初の3ヶ月が「知性改善論」でその後3ヶ月「デカルトの哲学原理」をやったあと、「エチカ」になるらしい。國分氏もいうように「エチカ」というのはそれだけ読んだのではとりつく島がまったく見えない無愛想な本である。それを読むための補助線を引くために「知性改善論」や「デカルトの哲学原理」をまず読むという構想らしい。いろいろ質問がでたりして90分の授業がほとんど二時間近くになる。
 カルチャーセンターを出たのが5時半近くになり、急いで途中で夕飯を食べて、自宅近くにある名曲喫茶でおこなわれるサロンコンサートへ。ベートーベンのピアノトリオ(作品1−1)というはじめて聴く曲と、ブラームスの2番。この喫茶店はあることは知っていたのだが、はじめていったのは今年の4月になってから。CDではなくレコードをタンノイのスピーカーで聴くといういかにも昔風の名曲喫茶。しかしあまりお客さんがいなくて大丈夫かなと思っていたら、今日のコンサートは50人くらいがぎっしりの盛況であった。わたくしはほとんどチェリストの右手ばかりをみていたのだが、全然、本に書いてあるのとは違う。親指と人差し指と中指だけで弓をもっているようで薬指と小指は遊んでいるように見える。初心者を脱したらどのように持ってもいいということなのだろうか?