今日入手した本
日本はなぜ敗れるのか 敗因21ヵ条 (角川oneテーマ21)
- 作者: 山本七平
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2012/10/01
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
長生きしたけりゃデブがいい 世界的研究が証明する医学の真実 (SB新書)
- 作者: 新見正則
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2013/11/19
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (2件) を見る
著者の書いていることはいたって普通のことであるように思うのだが(少しくらいの肥満は気にするな、血圧も少々高くても問題ない。コレステロールも同様、メタボリックシンドロームなんて言葉は信用するな、ガイドラインなどというのにあまりこだわるな)、しかし人間ドック学会などの推奨にことごとく反するので、現在の健康診断制度では著者の言い分は通らない。
こういうことを言っているからといって、アンチ医療というひとでは決してない。漢方も推奨するのだが、虚証や実証、陰と陽などの見方は曖昧でいい加減なところも多いとはっきりと書いていることろがいい。
いたって常識的でまともなお医者さんのように思えるのだが、今年度のイグ・ノーベル賞の受賞者なのだそうである。受賞した研究は、心臓を移植したマウスにオペラ『椿姫』を聴かせると、免疫制御細胞が誘発されるというもの。そのこころは、本人の心の持ちよう、気合い、希望といったものが大切ということなのだと。価値観も、幸せの尺度も、人生の満足度も、人それぞれ、という当たり前のことが医療の場では忘れられがちなのではないの、と。
全面的に賛成だけれども、マウスは果たして『椿姫』を楽音としてきいているのだろうか? 単なる雑音ということはないだろうか、というのが疑問。