G・テット「サイロ・エフェクト」 坂本光司「日本でいちばん社員のやる気が上がる本」

サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠

サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠

 近々、ある会で話をしなくてはいけなくなり、そのネタ探しで買った本。
 ではあるが「サイロ・エフェクト」に「病院の専門を廃止する」という章があり、そこだけは読んでしまった。クリーブランド・クリニック(クリニックという名前だが大病院組織で1988年にはクリーブランドで最大の雇用主、20世紀末には職員数4万人のオハイオ州全体でウォルマートにすぐ二番目の雇用主)で内科と外科の区別をなくしたという話。ではどうするのかというと、頭部科、胸部科、腹部科、四肢科というような区分にしてくらしい。こういうことはとんでもなくカリスマ的なトップがいることろでなければできないだろうなと思う。日本では専門医制度が大揉めであるというのに。
 「日本で一番・・・」から、ある企業の出産祝い金制度。第一子20万円、第三子100万円、第4子200万円、第5子300万円・・。一般職を希望する女子学生が増加、出産退職も減ったのだそうである。