C. S. Lewis"The Chronicles of Narnia 1 The Magician's Nephew "

[1955年初版]

 
 これも「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」巻末の推薦図書の一冊。
 有名な本だが、今まで食わず嫌いで敬遠してきたが、読んでみて、とても面白かった。
 「創世記」である。世界を創るライオンの孤独な姿!
 作者は神学者なのだから、物語の背景に世界観があるのは当たり前かもしれないが、「ハリー・ポッター」などとはやはり格が違うという気がする。単なる面白い話ではない。凛としたとでも形容したいような何かがある。
 ナルニア国に王様と女王様がいるのは、イギリス人の作だからなのだろうか? この物語が書かれたのは1950年台なのだから、第二次世界大戦を経たあとで少し時代錯誤な気もするが。 もっとも、本当の支配者はライオン(神?)であり、王様の女王様もたんなる飾りに近いけれども。
 人間が<アダムの息子>だったり、<イヴの娘>だったりするするのは、つくづくと西欧圏の話である。翻訳ではどうなっているのであろうか?


(2006年3月13日ホームページhttp://members.jcom.home.ne.jp/より移植)

  • 今、映画が公開されていてすごく人気らしい。見てみたいような、みらたがっかりするかもしれないような。アスランの気持ちというのが絵になるのだろうか?(2006年3月13日付記)


The Chronicles of Narnia (adult)

The Chronicles of Narnia (adult)