今日入手した本

逆説の日本史 16 江戸名君編~水戸黄門と朱子学の謎~

逆説の日本史 16 江戸名君編~水戸黄門と朱子学の謎~

 この「逆説の日本史」のシリーズは、確か10巻くらいまで読んだが、そこで中断した。怨霊とか怪異が跳梁し、魑魅魍魎が力をもつと信じられていた時代の話はとても面白いのだが、時代が下り、世俗化し、そういうものを人々がこわがらない時代になると、井沢史観の切れ味もだんだんとが鈍くなってくるように思えて、投げ出してしまった。
 この本は朱子学をあつかっているということで買ってきた。むかしから朱子学というのをなんとも厭なものだと思ってきた。イメージとしては血相を変えるとか眦を決するとかいうのもので、そういうのは苦手である。敬して遠ざけたいと思ってきた。
 この本はどう考えても朱子学を顕彰するという方向のものではなさそうであると思い、買ってきてみた。