（１２）２０１１・３・２９

　
　昨日、東電の副社長さんが、「今後の見通しはあと一月ですむか一年以上かかるのか？、なんともいえない」というようなことをいっていた。こういうことが表明されたのははじめてではないだろうか？　今の状態が日常になっていくわけである。
　がんセンターが、今の放射線量は《現場で作業している人を除けば》まったく心配ないものであるというというような声明を発表していた。
　だが、昨日、病院にきた製薬会社の方の話では、「大学病院の先生の奥さんとお子さんはかなりがもう疎開してますよ」ということであった。いくら専門家が危険はないといっても、医者の身内がそんなことをしているようでは、なかなか信用してもらえないだろうと思う。もちろん、このお医者さんは男性であろう。女医さんが子供をつれて疎開しているという話はきかない。職場があるひとは動けない。
　もう読んでいるかたも多いだろうが、http://blog.goo.ne.jp/flower-wing 被災地（陸前高田）に医療スタッフとしていった看護師さんのブログである。
　どういうわけか田村隆一の「新年の手紙」を思い出した。「原稿料が入ったから、雨男は料理屋へ行ったよ、日本の/　ＰＣＢがたっぷりはいっている、いきのいいハマチが大好きで、」という部分である。ＰＣＢというのはどうなってしまったのだろう。
　

新年の手紙―田村隆一詩集 (1973年)