(17)2011・4・15「噂話ふたつ」

 
 外来で患者さんと話をしていると、いろいろな噂話を耳にする。
 ある患者さん「本当は東電は電気が余ってるんですって。でも計画停電とかで、足りないぞというふりをしているのは、だから原発は必要でしょ、っていいたいためなんだそうです。でも薬が効きすぎて、使用電気量が想定外に減ってしまって、そうなると収入が減るんで、あわてて計画停電をやめたんです。あんなに簡単に計画停電がやめられるって変ですよね。やっぱりあれは原発必要の宣伝なんですよ。」
 別の患者さん「今年の夏は大変です。計画停電ならいいですけど、いきなり落ちますよ。そうするとすぐには回復しません。一日以上回復に時間がかかります。今年だけじゃありません。来年だって大変です。原発は定期点検しなくてはいけません。来年予定になっているところを電力が足りないから点検しませんというわけには、今のご時世いかないでしょう。そうすると今電力を供給している原発も止まるんです。これが続きます。先生のところも非常用電源とその燃料をたっぷり用意していかないと大変ですよ。」
 当院の非常用電源は3時間しか持たないのだという。その燃料の備蓄もある程度以上しようとすると特別な資格をもった人間が常勤でいなくてはいけないことになるのだという。万が一のために、普段まったく必要ない人を抱えておくことなどはできませんという話になる。誰かがその資格をとるにしても時間がかかる。お役所の規制というのはいろいろなところに影響している。