今日入手した本

昔も今も (ちくま文庫)

昔も今も (ちくま文庫)

 出たばかりの本のようである。書店で偶然見つけた。どこかで見たタイトルだなと思って手にとって、チェーザレ・ボルジアマキャベリの話とあるのを見て思い出した、開高健谷沢永一向井敏の鼎談「書斎のポ・ト・フ」のなかの政治的人間をあつかった一連の小説を論じるとする「手袋の裏もまた手袋」という章で紹介されていたのだった。開高が激賞していて、「ふーん、モーム歴史小説も書いていたのか!」と思い、それで記憶に残っていた。因みにそこで紹介されていたのは、アナトール・フランス「神々は渇く」、ツヴァイク「ジョゼフ・フーシュ」、ダフ・クーパー「タレイラン評伝」、「三国志演義」、ブレヒトガリレイの生涯」、それに本書。
 「神々は渇く」「フーシュ」「タレイラン」を読んできて、それぞれに面白かったので、本書も面白いのではないかと期待している。「三国志演義」は読まないだろうと思う。ブレヒトは苦手。
 モームは「お菓子とビール」「月と六ペンス」は面白かったが、「人間と絆」はダメだった。
 60ページほど読んでみただけだが、面白そうである。いかにも小説。