今日入手した本。

須賀敦子全集〈第3巻〉 (河出文庫)

須賀敦子全集〈第3巻〉 (河出文庫)

須賀敦子全集〈第4巻〉 (河出文庫)

須賀敦子全集〈第4巻〉 (河出文庫)

須賀敦子全集 第6巻 (河出文庫)

須賀敦子全集 第6巻 (河出文庫)

 すぐに読むかどうかわからないけれど、いつか読むかなということで。
 第4巻の解説を中井久夫氏が書いている。「ミラノ 霧の風景」がなぜ読書界を席巻できたのか? それがソ連圏崩壊と時を同じくしていたからなのだと。冷戦の論理の中にいた多くの知識人とは異なり、その外にいた須賀氏の無垢が冷戦の論理が崩れて呆然としていた多くの知識人がもたらした真空を埋めたのではないか、と。しかし、と中井氏はいう。多くの戦記のなかで吉田満の「戦艦大和ノ最期」だけが残った。多くの海外生活記に中で須賀氏のものが抜きんでているのは、それと同じことなのだ、と。中井氏の言葉にはいつも虚をつかれる。そんなこと考えもしなかった。
 
アルトゥーロの島/モンテ・フェルモの丘の家 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-12)

アルトゥーロの島/モンテ・フェルモの丘の家 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-12)

 ナタリア・ギンズブルグの本で一番簡単に入手できそうなのが、これだったので。